奥行撲滅!片付けやすく取り出しやすい、機能別に設けた3つの島のキッチン

「ふたりのフォーメーションキッチン」のキッチンリノベーション。

10年ほど前に新築した際に設けた大きなアイランドキッチンは、とても素敵なキッチンでしたが、作業スペースが少なく、夫婦ふたりでそれぞれ料理を楽しみたいときにお互いの作業が干渉してストレスを感じていたそうです。

Aさまのご要望は
・奥行があると取り出しにくいので、奥行を撲滅したキッチンにしたい。
・夫婦ふたりの作業が干渉しないキッチンにしたい。
・扉の開け閉めも苦痛。よく使うものはオープンな収納、引掛ける収納にしたい。
・できるだけすぐに片づけられるキッチンにしたい。

そのご要望に応えて、シンクのみのアイランドキッチン、コンロのみの壁向きキッチン、収納力ある背面収納という3つの島のキッチンをデザインしました。

3つの島のキッチン

キッチンをデザインする上で重きを置いた点

ふたりのフォーメーションを考えた、奥行撲滅キッチン。
このキッチンにはAさまの暮らしに合わせたデザイン要素がたくさん盛り込まれています。

【機能的な要素】
・扉の開閉を減らしたい → オープン収納、引掛ける収納を多めに設ける
・夫婦ふたりの作業が干渉しない → ふたりの立ち位置を考えた作業スペースを複数につくる
・片付けしやすい収納 → 使う場所の近くに収納を設ける
・取り出しにくい奥行をなくしたい → 手の届く位置に収納できるキッチンに

【デザイン的な要素】
・好みのタイルをダイニングの目線に近い位置に使用
・キッチンとダイニングのエリア分けになる吊棚
・ベースは木目とステンレスとし、部分的にアイアンの黒のラインで空間を引き締める

ダイニングから見たキッチン

オープン収納、引掛ける収納

キッチンツールの取り出し、片付けの動作において、扉や引き出しがあることで開閉のワンアクションが増えます。
このような動作をできれば減らしたい、というご要望でしたので、頻繁に使うものはオープン収納に、あまり使わないもの、見せたくないものは扉内の収納に定位置を設けました。

シンクゾーン、コンロゾーン、背面収納ゾーンのそれぞれの島に引掛ける収納、置くだけの収納を設けています。

食洗機横のコップ用オープン収納

食洗機横のコップ置きスペースがとても喜ばれました

食器洗い乾燥機はBOSCHを使用しました。
頻繁に使うコップを洗ったあと簡単に収納したい、というご要望でしたので、この食洗機の横に薄いコップ用の棚を設けています。
冷蔵庫も近く、お水を飲むときもすぐに取り出せるコップ用オープン収納です。

最下段は床に近くなるので食洗機用の洗剤などを置けるよう棚の高さを設定しました。

コンロ側の壁にオープン棚、ハンガーレール

壁向きのコンロと作業台

フライパンは引掛けて収納したいし、お鍋も簡単に置くだけの収納にしたい。
そのようなご要望でしたので、コンロのあるキャビネットは壁に向けて、壁面を利用したオープン収納にしています。

壁には黒のハンガーレールでフライパンやフタ類を引掛けられます。
棚下にもアイアンハンガーバーを設けていて、手前からキッチンツールを引掛けられるようにしてあります。

壁面をマグネットボードにする検討もしましたが、マグネットバーを数本取り付けました。キッチンハサミやキッチンタイマーなどはマグネットで壁に取り付けています。

シンク下のゴミ箱とまな板スペース

シンク下にはゴミ箱やまな板がおけるスペースを

シンク下はダイニング側からも見えにくい位置なのでゴミ箱を置けるようにオープンにしました。
幕板に長めのハンガーレールを設けたので、ふきん、ゴム手袋を引掛けられます。
ゴミ箱スペースの上にはステンレスバーを数本渡していて、まな板をさっと入れられます。

IKEAのワゴンを置けるキッチン背面収納

キッチン背面収納の下部にIKEAのワゴンを収納
キッチン背面収納の下部を一部オープンにして、IKEAのワゴン、ロースコグ(RÅSKOG)を置けるようにしました。
調味料ワゴンを置くことを検討していたのですが、調味料はコンロ側の壁に置く可能性も高かったため、安価でデザインも良く多目的に使えるワゴンを置くことにしました。

このワゴンを取り出したときにシンク側でも、コンロ側でも使いやすい位置に置けるようにしてあります。

キッチン背面収納の上部オープン棚

キッチン背面収納の上部には「見せる器や鍋類」を収納するOPEN棚を設けました。
上部を全てオープン収納にすると、ダイニング側から見てごちゃごちゃした印象になると思ったので、部分的に扉のある収納を設けています。

キッチン背面収納前の壁にもハンガーレールを設けているので、キッチンツールを引掛けて見せて収納しています。

キッチン背面収納の上部はOPENメインに

以前のキッチンの悩みは、頻繁に使うキッチン家電を置く場所とコンセントがないため、ダイニング側でキッチン家電を使っていたことでした。
コーヒーメーカーやミキサー、ポットなどです。

キッチン背面収納は、これらのキッチン家電をずらっと並べられるカウンターを設けました。使うたびにキッチン家電を動かす必要もなく、またシンクにもコンロキャビネットにも近い位置なので、とても使いやすくなりました。

また、キッチン背面収納の左側(勝手口側)は人の通行が少ない位置なので、電子レンジ、トースターなどを置くゾーンにしました。
オーブントレイをトースターの上部棚に置けます。ツールを取り出しやすくしておくと、家電を使いやすくなります。

ふたりの立ち位置を考えた作業スペース

リノベーション前のキッチンでは、夫婦ふたりがお互い作業できるスペースがなくてストレスを感じていました。
このキッチンでは
・冷蔵庫 → 作業台(シンク又はコンロ)
・シンク → 作業台
・食器類 → 作業台
などの作業を考えたときに、空いている作業スペースをふたりが自由に使えて、どの立ち位置でもぶつかり合わないような動線を考えました。

シンクを挟んで対角に作業スペース

二人で作業しても干渉しないキッチン

以前のキッチンではシンク横の作業スペースでストレスを感じることが多かったと伺ったので、今回のキッチンではシンクを挟んで対角に作業スペースを設けました。どちらからも水栓を使えますし、どちらからもぶつかり合わずに冷蔵庫や食器収納にアプローチできます。

コンロ横に作業スペース

勝手口から見たシンクのみアイランドキッチン

シンク側に作業スペースを設けただけでなく、コンロ側にもきちんと作業スペースを設けました。
シンクで洗い物をしている人と、コンロで調理している人がぶつからないように位置をずらしています。

コンロキャビネットの作業台は、電子レンジやトースターの正面位置でもあるので、電子レンジで調理したものも置けるスペースです。

キッチン背面収納の作業スペースとハンガーレール

片付けやすさを考えたキッチン背面収納

キッチン背面収納にはキッチン家電をずらっと並べていますが、上部にも下部にも収納をたくさん設けていますし、壁にもハンガーレールで引掛けられる収納を設けているので、カウンターに十分作業スペースが残っています。

使う場所の近くに収納

片付けを楽にしたい、片づけやすくしたい、という要望に対しては「使う場所の近くに収納を設ける」ようにしました。
収納定位置が決まっていると、片づける場所を考えなくて済むのでとても楽になります。

コンロ前にはよく使うお鍋、フライパン、調味料用の収納を

壁向きのコンロと作業台

コンロ前には加熱する際に使う「お鍋」「フライパン」などを収納できるように計画してあります。
フライパン類はほぼコンロ前に。よく使う鍋はコンロキャビネット上部のオープン棚に置けるようにしてあります。
使ったら洗って、その場に置くだけなのでとても片付けが楽ですね。

調味料は調味料用ワゴンを使うか検討したのですが、ワゴンを引っ張り出す動作も減らして、オープン棚に置くことにしました。極力普段の調理に必要な動作を減らす。片付けに必要な動作を減らす。

自分のキッチンの使い方に合わせて、動作を減らした収納にするととても家事がラクになります。

よく使うお鍋類はオープン棚に、たまに使う程度の大きなお鍋やオイルポットは下部の引出し収納に片付けられるよう計画しました。

シンク近くの吊棚にザルを引掛ける

ワイングラスだけでなくザルなども吊棚に引掛けられます

シンク横のキャビネットにもザル類を収納できるワイヤーバスケットの収納を設けているのですが、頻繁に使う小ぶりのザルは吊棚に引掛けられるようにしました。よく使うものはすぐ使える場所に。

食洗機のすぐ横にキッチン背面収納の食器用引出し

食洗機をあけるとすぐ横の引出しに食器を収納できる

家事がラクになるキッチンにするには、片付けの動作を極力減らす必要があります。

食器は食洗機が洗ってくれますが、その食洗機から取り出して片付ける作業は必要になります。その作業が極力楽になるように、食洗器のすぐ背面に食器を収納できる引き出しを設けました。

よく使うコップ類は食洗機のすぐ横のオープン棚に置けます。

オープンでありながらダイニングとゾーンを分けたキッチン

シンクのあるアイランドキャビネット部分は壁が無いので、カウンター下にしか収納が設けられません。シンクまわりにもザルやコップが置ける収納があるといいなとAさまが思われていたので、デザイン的にダイニングとキッチンのゾーンを分ける吊棚を設けました。

吊棚の高さはワイングラスをかけやすく、かつワイングラスが当たりにくい位置に。
ダイニングに近い位置にワイングラスホルダーを設けたので、シンクキャビネットにワインやお料理を並べてホームパーティも楽しめますね。

アイアンフレームの吊棚で空間を分ける

吊棚がキッチンとダイニングのゾーンを分ける役割も果たしています

キッチンをステンレスと木目をベースとしたデザインにして、部分的にアイアンのラインを使って空間を引き締めました。
吊棚は収納の機能を満たしながら、ダイニングから見たときに視線が吊棚にいく効果もあり、ダイニングとキッチンのゾーンを分ける印象も持たせています。

モザイクタイルとグレーの壁

腰壁のモザイクタイルとキッチン背面収納

キッチンのご要望を最初に伺った時に、タイルを壁面に使ったキッチンが良いなと言われていたAさま。

キッチン背面収納の壁にタイルを貼ることも考えたのですが、器や家電で隠れるのではないかと気にしていました。
お好みに近いタイルをみつけられたのですが、モザイクタイルはできれば目に近い位置にある方が良いので、ダイニングに近いコンロ横の腰壁に貼ることを提案しました。

ダイニングにいるときにこのタイルがよく見えるのでとても喜ばれています。

コンロ横に腰壁を設けたことで、ダイニング側に油汚れが飛びにくくなりますし、ダイニングからコンロ部分が丸見えになりません。

「ふたりのフォーメーションキッチン」のキッチン、フォトギャラリー


※画像をクリックすると拡大します。

「ふたりのフォーメーションキッチン」のような家をつくるには

̃y[WVFA

資料請求の方に家づくりレシピプレゼント

家づくりレシピ

みゆう設計室がわかる「家づくり」の本プレゼント

みゆう設計室で新築・リノベーションの設計をしてほしい、という方の初回ご相談は無料で行っています。

資料請求をして頂いた方には「みゆう設計室の家づくりレシピvol.2」をお届けします。
A5版26ページ、写真たっぷりのいえづくりレシピ。女性目線、主婦目線の家づくり、家づくりのプロセスを紹介しています。
ちいさなインテリア雑誌のようなミニ冊子です。お気軽に資料請求してください。