ふたりのフォーメーションキッチン
すごく使いやすそうに見えた「大きなシステムキッチン」。しかし、料理好きな夫婦がふたりで料理をしようとすると「作業スペースがない」「お互いの作業が干渉する」ために、ストレスを感じるキッチンだったようです。
元のアイランドキッチンは奥行が深く、シンクの奥、作業スペースの奥など、奥行が深いことで手の届かない「使えない場所」がありました。奥行を撲滅したキッチンにしたい!という点も反映させたキッチンです。
デザインしたキッチンは中央に四方から作業ができるシンクのあるアイランドキッチン、窓際にガスコンロとオーブンがある調理台、コンロのある調理台と垂直にキッチン背面収納と家電スペースを確保しました。
3つの島のあるキッチン。夫婦が作業をしていて、お互いがぶつかり合うことがなくなったそうです。お互いがストレスなく、料理を楽しめるキッチンがうまれました。
キッチンに加え、洗面所も無駄なスペースをなくし、簡単に片付けができる収納を製作しました。
「ふたりのフォーメーションキッチン」の設計の特徴
シンクのみアイランドキッチン
シンクの横に食洗機を設けることが多いのですが、シンクの側面に食洗機を設けています。シンクで仮洗いしたものはシンク横から取り出して食洗機に入れられるように工夫しました。食洗機の隣のコップ置場もとても便利です。
壁向きのコンロと作業台
壁に引掛けたり、OPEN棚を使ったりした収納をご希望でしたので、コンロ側は壁を向いて作業をできるようにしました。基本的に片付け動作を極力減らすことを考えてデザインしています。
片付けやすいキッチン背面収納
コンロ、シンクという機能のあるふたつの島を支えるのが、収納しやすいキッチン背面収納です。家電を並べておくことができ、OPEN部分には引掛けて収納できるハンガーパイプを。食洗機をあけてすぐの場所に背面収納の引出しがあるので食器類の片付け負担が減ります。
お客さまの声
お気に入りの部分は動線です。食材を出す、切る、洗う、煮る、盛り付ける、食卓に出す、食事が終わって食器をシンクに運ぶ、食洗器から棚に仕舞う。すべてが無駄なくできるところが気に入っています。
ハウスメーカーとの家づくりでは、効率優先でいつも決断をせかされていましたが、みゆう設計室では建築士の中川さんと二人三脚、迷ったら立ち止まってもう一度考え直して、と、じっくりと家づくりに取り組むことが出来ました。私が仕事を持っているのでそれほど頻繁に打ち合わせができなかったのですが、ピンタレストなどのアプリも駆使して、アイテムのひとつひとつまでああでもない、こうでもないとアイデアを交換しながら決めていけるのがとても楽しかったです。
「ふたりのフォーメーションキッチン」空間別にご紹介
物件概要
所在地 | 兵庫県西宮市 |
---|---|
工事種別 | 木造住宅 2階建 リノベーション |
工事範囲 | キッチン、洗面所 |
設計・監理期間 | 2018.10~2019.2 |
施工 | 株式会社匠建築工房 |
キッチン | 株式会社KOBE STYLE |
造作家具 | 栗原木工株式会社 |