新築マンションのキッチンがあまり広くないのですっきり見せてしっかり収納ができる背面収納がつくりたい、というご依頼を頂き、ジャストフィットのキッチン背面収納を設けました。見た目はシンプルなキッチンですが、使い勝手はしっかり考えた建築主にとっての「家事ラク収納」です。

スペースがかなり限られていましたのでそのスペースに収納する物の優先順位、片付け方を考えた収納をつくっています。

「これで打合せは最後なのが寂しいです。家のことをこんなに考えてもらったのは初めてでした」とご感想を頂きました。

「シンプルなキッチン収納」の設計の特徴

L字のキッチンには吊戸棚がほとんどなく、食洗器があるので、キッチン部分にはあまり収納が期待できません。

それを補うためのキッチン背面収納なので、キッチンツール、食器類、食品ストックが全て収納できるように、無駄なく最大限スペースを使った収納を作りました。

冷蔵庫スペースが少し広めに確保されていたので、冷蔵庫分の適切なサイズを残して壁面収納を設けています。

冷蔵庫上にも吊戸を設けました。

背面収納のカウンターに置く家電も考慮し、作業スペースが確保できるように炊飯器スペースは下部に設けました。

前の家で使用していたキッチンツール、食器、ストック品などを確認して、引出しの深さを決めました。

できるだけ取り出しやすいように１段を浅くして４段引き出しにしています。

パスタポットや水筒などの深さが必要な物は隣の３段引出の最下段に入るように計画しています。

設計概要

みゆう建築士

とてもシンプルなキッチン背面収納ですが、器のサイズなど入れるものに合わせて製作したので見た目以上に収納できますね！元の家でお持ちだったキッチンツールを全て広げておさまるかどうか確認したのも良い思い出ですね。