趣のある古いサンルームのある戸建住宅。家の使い勝手を「暮らしに合わせて変化させたい」という要望に応えたリノベーション工事です。
改修したい内容は部屋と部屋のつなげかたを変えること。家族の距離感を考え、心地良く過ごせる「居場所」をつくること。いろんなリフォーム会社でこの要望を伝えてみたけれども、なかなか理解してもらえなかったという建築主からの要望にお応えしました。
「サンルームのある家」の設計の特徴
洗面所の改修
使い勝手が悪く、湿気がたまりやすくてカビが発生しやすい洗面所を改修しました。洗濯機を窓側に設け、幅広、2水栓の洗面化粧台を製作しました。TOTOの病院用流しを使用し、チョコレート色のタイルを使用。下部は木製でOPEN棚を設けています。
家の使い勝手を暮らしに合わせて変化
以前の改修工事の時にリビングに設けた吹抜。
日当たり良く心地良いけれど、暮らしの中ではあまり活きていなかった吹抜け。明るさは妨げないようにキャットウォークとはしごを設け、少し冷たさを感じていたリビングの壁の一面を杉板張りに改修しています。
家の中に「居場所」を複数持たせる
リビングに隣合う部屋は畳の和室だったのですが、一部をサブリビングと書庫、収納として使用するために床に杉の厚板を張り、パーティションを設けました。書庫からは廊下に出られて、回遊できる間取りに。サブリビングとして使える空間となり、家の中に「居場所」を複数持てるようになりました。隣り合うサンルームも建具を付替え、塗装替えをしました。
設計概要
所在地 | 神戸市 |
工事種別 | 木造住宅 2階建 リノベーション |
工事範囲 | 和室、リビング、サンルーム、納戸、洗面所 |
設計・監理期間 | 2010.9~2011.3 |
施工 | 株式会社 匠建築工房 |
家の見た目を良くするリフォームをするのではなく、「暮らし方」に重きを置いて「今現在~数年後の使い方」に合わせたリフォームをしました。「暮らし方と住まいづくりの提案」をしている身からしても、とても勉強になるリフォーム工事でした。