敷地の法的条件が厳しい中で、空間を最大限活用した間取りの新築住宅「キッチンを囲む家」
共働き家庭の家事負担を軽減し、家族が集う時間をできる限り楽しめるよう、キッチンを家の中心に設けた間取りにしました。
2階はお風呂や洗面所等の水回りを設けているのでコンパクトになりますが、バルコニーの前をフリースペースにして洗濯物の室内干しを可能にしています。引き戸を多く使っているので、引き戸を開ければ他の空間と一体利用できるお住まいです。
「キッチンを囲む家」の設計の特徴
家の中心にあるキッチン
家の中心にあるのがステンレスカウンターのアイランドキッチン。南面の大きな窓をあけるとウッドデッキがあります。ダイニングテーブルと横並びで家族がゆったりと過ごせるダイニングキッチンです。
法的な条件から家の形状を決める
敷地の法的条件が厳しかったので、建築可能なスペースを最大限有効利用した建物の形状にしました。大きな庭がとれないので木製の横格子の塀で仕切ったウッドデッキを設け、建物も横格子を活かした外観にしました。
玄関に家族用玄関と手洗い
最も便利だと言われたのがこの玄関横の手洗いでした。帰宅後すぐ手が洗え、多くの時間をリビングで過ごすので手洗いや歯磨きなどにもよく使うそうです。お客さんにも使ってもらえるよう、鏡も設けています。
高天井の明るい子ども部屋
子ども部屋自体はあまり広い部屋を確保できなかったので、ロフトのある高天井の子ども部屋にしました。日当たりの良い部屋でお子さんが小さいうちは部屋干しに最適。将来的には2室に分けられるようにしてあります。
お客さまの声
引越してすぐに子どもが「この家でたべるごはん、おいしいね!」と言ってくれました。
みゆう設計室の他のお客さまがそのように言われていたというのは知っていたのですが、まさか子どもの口からそのようなことばが出てくるとは思わず、笑ってしまいました。
家事がしやすいです。ガスオーブンを入れたので、たまにパンを焼くのを楽しんでいます。
強いて気になる点を言えば、玄関横の手洗いを頻繁に使うので、設計中に悩んでやめた「給湯」を入れておけばよかったな、ということです。
設計概要
所在地 | 神戸市 |
工事種別 | 新築 木造住宅 2階建 |
延床面積/建築面積 | 105.98㎡(32.0坪)/52.99㎡(16.0坪) |
設計・監理期間 | 2012.2~2012.12 |
施工 | 株式会社 匠建築工房 |
オーダーキッチン | 神戸スタイルキッチン |
写真撮影 | アサンテ・フォト |
2階洗面・浴室で1階の中心にキッチンを設けたご提案をしたところ、とても喜んで頂き、最後までそのプランを元にして家づくりを進めました。最初の要望とは異なっていたのですが、敷地の状況と家族の暮らしに適した間取りだったと思います。打合せを重ねるにつれ、少しずつ「好み」が明確になって、家づくりを楽しまれているなと感じました。