「なんでこんなに思い通りにリフォームってできないんだろう・・・」という悩みに対して、一緒に「キッチンに何を収納し、どう使うか」考え、余分な機能を削ぎ落して極めてシンプルなキッチンデザインにしました。
デザインベースとなったのはリビングの造作家具の間に貼った「コラベル」というタイル。これもいろんな色を使うことを検討しましたが、最後は極めてシンプルなものを。シンプルだけれど、自分らしい配色。それを見つめなおす素敵なリフォームでした。
「コラベルがある暮らし」の設計の特徴
コンパクトなのに大容量のキッチン
収納するものや収納方法に合わせて製作したキッチンなので、見た目以上にたくさんのものを収納できます。元のキッチンはシンクの上に吊戸棚がありましたが撤去しました。収納スペースが減ったのにも関わらず、収納量が増えたのは無駄なスペースを減らし、物に合わせた収納を製作したからです。
素材や色を楽しんで取り入れる
コラベルというタイルを使いたいというイメージを持たれていたのですが、もともと選ばれていたグリーンを混ぜた配色ではなくベージュ単色のコラベルを使用し、目地色が特徴のタイル壁になりました。好みの色にこだわるだけではなく、暮らしに合う素材や色を選んでいます。
シンプルかつ機能的なキッチン
見た目は極めてシンプルなキッチンですが、ミリ単位でお鍋やフライパンがきちんと入るように計画したのでとても便利で収納力のあるキッチンです。
シンク下をOPENにしてゴミ箱を置けるようにしていても収納量が増えたと感じられるそうです。
お客さまの声
とにかく使っていてラクなキッチンです。
「冷蔵庫~カップボード~食洗機~シンク回り」の動線がよく、一歩を踏み出すことがありません。かといって窮屈には感じない点がとてもうれしいです。
意外とたくさん鍋、フライパン類を持っているのに、まだ収納に余裕があるということに気づきました。「コンパクトなのに大容量」で、マンションの3.7畳のキッチンにこれだけのものが入ったというのはうれしく思います。面倒がらず、調理器具や食器の寸法を測り、実際に置いたイメージをシュミレーションしてよかったです。
リフォーム時には想定もしていなかった「夫、厨房に入る」変化には驚きました。
設計概要
所在地 | 豊中市 |
工事種別 | RC造集合住宅 キッチンリノベーション |
工事範囲 | キッチン、ダイニング |
設計・監理期間 | 2013.12~2014.07 |
施工 | 株式会社 匠建築工房 |
オーダーキッチン | 神戸スタイルキッチン |
造作家具 | 栗原木工株式会社 |
写真撮影 | アサンテ・フォト |
最初インテリア相談に伺った後に「私の思いこみはばっさり切り捨て思い入れは活かすデザインにして下さると信じています」という嬉しいお言葉を伺いました。たくさんの要望を伺いましたが最終的にはとてもシンプルなものになり、ご主人も料理を楽しまれているようで良かったです。要望をかたちにしていく過程は楽しかったですね!