この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
主婦・母の立場や視点を活かして住宅設計をしているのですが、実は女性からより男性、ご主人からの設計の依頼が多いのです。設計の過程では奥さまと家事や育児の話をすることが多くなるのですが、女性からそのような話を細かく聞き出せるのは女性建築士だからなのかもしれません。
そもそも、女性建築士の設計って男性の建築士の設計と何が違うのでしょうか?また、女性建築士が作る家のメリットとは何なのでしょうか?
今回は男性から設計の依頼を受けることが多い女性建築士の住宅設計について紹介します。
女性と男性の建築士による住宅設計の違いって何?
女性建築士と男性の建築士、どちらがいいか。それは比較できるものではありません。
女性の建築士さんだから良いですよね、と言われることは確かに増えました。そのように質問されると「必ずしも女性だから良いとは限りません。お互い気が合うかどうかだと思います。」と言います。 合う、合わないはデザインの好み、対話、感覚。全て相性だと思っています。
「女性だと家事育児のことをよく分かってもらえるから良い」と言う方もいますが、男性でも家事育児をこなしている建築士さんはいます。逆に女性建築士でも、家事や育児の考え方が違って理解してもらえないこともあるかもしれません。
建築士の性別よりも、家のことを伝えやすい人か否か
ただ、お医者さんでも女医さんが選ばれているように、以前に比べたら設計者も女性を指定するケースが増えているようです。女性の建築士さんが増えた、ということもあるでしょうね。
「敢えて女医さんを選ぶ」という女性は多いようですが、私自身女医さんを選んだのに説明の仕方が合わなくて他の病院に変えたことがあります。 今では女性男性問わず、自分に合うお医者さんかどうかというところで選ぶようになりました。
みゆう設計室の場合は「女性の設計者だから依頼したい」という方は多いです。ただし作品や空間の雰囲気が好き、家づくりへの考え方が好き、という要素に「女性だから」という理由がプラスされる印象です。「女性だから自分たちの理想の家ができる」という考え方よりも、「この設計者だったら家のことを伝えやすい、そしてそれを形にしてくれそう」という判断で設計者を選んでほしいなと思います。
男性と女性デザインや設計過程の違いは・・・
とはいえ、個人差はありますが男性と女性の設計の違いはあるかな、と思います。比較的男性建築士の方が全体像が美しいデザインをする印象があります。また、女性建築士の方がインテリアや身体感覚的な部分に重きを置いてデザインする印象があります。
いえづくりレシピをプレゼント!
女性建築士が設計する家のメリット
女性建築士が設計する家のメリットがあるとしたら、奥さまがひとりの時でも訪問して打合せできることでしょう。女性なので安心してもらっています。また、キッチンの中や収納の中、片づけられなくて困っている部分なども見せてもらっています。もちろん私自身が母なので小さいお子さんが一緒にいる打ち合わせも問題ありません。それは子どもに慣れている男性でも同じでしょうね!
- 今住んでいる家の収納の中や片付けられなくて困っている部分も見せられる
- 奥さまひとりの時でも訪問して打合せができる
- 女性の細やかな感覚(違和感やこだわり)を理解して住宅設計ができる
なぜご主人(男性)が女性建築士に設計を依頼するのか
今まで設計してきた住まいの一番最初の問い合わせを考えると、実はご主人からの依頼は多いのです。
- 他でも相談してみたけれど、それに対して奥さまが「自分が望む家づくりと違う」と感じているため
- 奥さまの思いを細やかにくみ取って丁寧に家づくりをしてくれそう
- 奥さまの細やかな要望をきちんと形にしてくれそう
泣けてしまう程家族思いですね。女性の細やかな感覚は男性には理解が難しいこともあり、それをきちんとヒアリングして設計できるのは女性建築士ならではなのかなと思います。
しかし、ご夫婦ともにお互い気をつかっているのに、直接話し合うと意見が食い違ってしまい、設計中にご夫婦でけんかになることもあります。そのため、私は夫婦お二人のメールアドレスをもらって、それぞれと要望のやりとりをすることがあります。 これ、効果あり!です。
女性建築士だから女性中心の家を設計するのか!?
細かい水周りの設計や家具の設計の打ち合わせは奥様と二人で行うことはよくあります。水周りに関してはシンプルに使いやすいものを目指しています。基本は家事ラクな家に。
その家の暮らし方に合わせて家事ラクな住まいを設計するので、子どもも男性も家事がしやすい家になります。
女性の設計者なので、男性はいえづくりの話題の中に入れないと思う方もいるようですが、いえづくりとは家族みんなで行うもの。ご主人への配慮も欠かせません。 女性建築士が家を考えるため男性の居場所が無い家になる、と思われる人もいるかもしれませんが、リラックスするための居場所、ひとりになれる書斎など確保する事例も多いです。
同じように男性建築士でも女性の家事のしやすさの感覚を持って設計している人はいる、ということだと思います。
まとめ:相性の良い設計者と家づくりを楽しもう!
- 女性建築士のメリットは、女性特有の細やかな感覚や違和感を理解できること
- 女性でも男性でも関係なく、家事のしやすさを理解して設計できる人はいる
- 自分たちの家づくりの思いをきちんと聞いて設計してくれる建築士と家づくりをしよう!
奥さまが家づくりで不安、違和感を解決したいと悩まれている場合はみゆう設計室にお声掛けください。既に設計を進めている方の場合は、Zoom家づくり相談も行っています。