HANSHIN女性応援プロジェクト「Cheerfull*Cafe(チアフルカフェ)」で掲載していた住まいコラムを集めました!
お子さんが小学校に入学する前に学習机や本棚を購入される方は多いと思いますが、新築やリフォームの際に、学習机を兼ねた造り付けの壁面収納をつくると喜ばれます。その理由は、地震の時に家具が転倒しないから。
都市部の住宅の子ども部屋はコンパクトな部屋が多いので、壁に固定させた造り付け収納なら安心ですね。
今回は、子ども部屋にオススメの造り付け収納と、メリットデメリットについて紹介します。
造り付け収納とは
造り付け収納とは「造作家具」「造り付け家具」とも言い、既製品の家具と異なり、空間に合わせてオリジナルで製作した収納家具のことをいいます。
収納するものや目的、インテリアに合わせてデザインし、大工工事や家具工事で製作。壁や床に固定するものが多いのですが、固定せずに空間にはめこむことも可能です。
地震が起きても家具自体が揺れたり転倒したりしないので、家具の中のものも落下しにくく安心です。
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造り付け収納のメリット、デメリット
造り付け収納の一番のメリットは、入れるものに合わせて製作できること。
本棚で考えると、文庫本を多く持つ方には文庫本を収納するのに適した奥行きにして、書類が多い人にはA4ファイルボックスが無駄なくおさまるように計画すればOK。本だけではなく、上部は本棚、下部は文具収納というように、スペースと使い勝手に合わせて自分仕様の家具が作れます。
空間に合わせて制作するのでぴったりおさまって掃除の負担も減り、すっきりした空間が作れます。
デメリットはやはり既製品の家具と比べてコストが高いこと。制作するために計画が必要なので、欲しいと思ってから取付までに時間がかかること、また部屋の使い勝手が大きく変わったときに簡単に家具を取り外しできないことだと思います。使い勝手が変わっても家具を有効利用できるように計画することをオススメします。
子ども部屋には造り付けの本棚がオススメ
子ども部屋に必要だけれども、狭い部屋であると置くのに躊躇してしまうのが本棚。地震時に転倒する可能性を考えると、高さのある本棚は子ども部屋に置きたくないですよね。
読書用の本に限らず、今は学校の教科書・ノート・副教材の数もかなり多いですし、そのほかの学習教材もある家庭が多いです。そのため、小さめの本棚や学習机の棚や引出しでは収納が難しく、お客様の家に訪問しても「子どもの持ち物が多くて困る」と言われます。
そこで便利なのが造り付けの本棚収納です。
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子ども部屋の造り付け収納事例
みゆう設計室では子ども部屋の造り付け収納をデザインすることが増えました。理由はやはり「地震が起きても安心」だからです。
デスク上に吊戸棚を設けて教科書などを収納できるようにしていますが、壁に固定されているので安心です。
可動棚のあるシンプルなオープン収納も人気です。扉や引き出しを使うと片付けが上手にできないお子さんも多いですし、扉などを設けないのでコストダウンにもつながります。
置き家具の本棚よりスペースを無駄にしませんし、本棚自体が転倒することがないので安心できます。
造り付け収納のコストを抑える方法
造り付け収納はコストが高い・・・というのが悩みどころかもしれません。
でも部屋のサイズにフィットしない家具をいくつも揃えていた家に、使い勝手を考えて造り付け収納を設けたことで空間が劇的に広くなった事例はいくつもあります。
子ども部屋の造り付け収納であれば、安価な仕上げ素材を使ってコストを抑えることも可能です。材料を無駄なく使えるサイズのデザインにすればコストも下がりますよ!
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子ども部屋に片付けやすい造り付け収納を作るには
造り付け収納は新築時ではなく、後から取付けることも可能です。
お子さんが小さいうちに家を建てる場合は、新築時に造り付け収納を作らなくても良いと思います。おそらく必要になるのは小学校に入ってから。特に子ども部屋で過ごすようになる小学校高学年以降であると思います。
その時には趣味や習い事などもあり、持ち物も増えてくると思います。その時になってから、お子さんの片付け習慣や癖に合わせた造り付け収納をつくることをオススメします。一緒に色や素材を考えるのも楽しいですよ!
以前のチアフルコラムで「新年度に向けて家族みんなで子ども部屋づくりを楽しもう」という子ども部屋の作り方も紹介しています。こちらもぜひ読んでくださいね!
子ども部屋に片付けやすい造り付け収納をつくりたい、という方はぜひみゆう設計室にご相談くださいね!
2019.12.02
HANSHIN女性応援WEB Cheer*full Cafe(チアフルカフェ)2019年12月掲載