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家族みんなの衣類をまとめて収納するクローゼットをファミリークローゼット、またはファミリークロークと言います。部屋になっていて人が歩けるウォークインクローゼットタイプのものが多いです。
みゆう設計室でファミリークローゼットを採用された家では洗濯の片付けが楽になったととても喜ばれています。
ファミリークローゼットと言っても、収納したいものや、その家の洗濯動線、着替えの習慣などによって適した場所や広さが異なります。あなたの家にファミリークローゼットを設けたほうが良いのか、ファミリークローゼットを設ける場合どこにどれくらいの広さで設けたほうが良いのか、考えるためのヒントについて紹介いたします。
ファミリークローゼットとは
家族全員の衣類をまとめて収納できるクローゼットとして今人気があるのは、洗面所近くのファミリークローゼット。入浴前にすぐに衣類を取りに行けますし、洗面所にある衣類乾燥機や浴室乾燥機で乾いた衣類をすぐに片づけられるととても家事ラクになります。
ランドリールームとしての家事室が欲しいという人も増えていて、家事室に近接したファミリークローゼットの要望も増えています。
ファミリークローゼットというと洗面所の近くに設置する形をイメージされる人が多いようですが、寝室・個室の間に家族共有のファミリークローゼットを設けるケースもあります。
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ファミリークローゼットがあると家事ラクになる
ファミリークローゼットを設けると、乾いた洗濯物を1か所に片付けられるので、各個室に片付ける手間が省け、家事動線が短く衣類の片付け作業がとても楽になります。
家事ラクなファミリークローゼットにしたい場合は、洗濯物を干す場所、畳む場所に近接してファミリークローゼットを設けるのがオススメです。洗濯物を室内干しする人が増えているので、室内干しスペースの近くにファミリークローゼットを設けるケースは増えています。
家事ラク事例1、洗面所に隣り合うファミリークローゼット
「都会の小さな森の家」は浴室と洗面所が2階にあり、洗面所と寝室の間にファミリークローゼットを設けています。洗面所で室内干しができるので、乾いた衣類をすぐ隣のファミリークローゼットに片付けることが可能です。
家事ラク事例2、外干しバルコニーの隣にファミリークローゼット
「昭和ガラスの家」は洗濯物を外干しするバルコニーのすぐ隣にファミリークローゼットがあります。ハンガーにかけて外干しした洗濯物は、乾いたらそのままファミリークローゼットに片付けられます。
家事ラク事例3、室内干しスペースの隣にファミリークローゼット
間取り相談でご提案した間取りなのですが、2階の南側に面した室内干しスペースの隣にファミリークローゼットを設けています。家族共有のクローゼットなので、各部屋からも取り出しやすい位置にあるのがポイントです。
ファミリークローゼットにどれくらいの衣類を収納するか
ファミリークローゼットにどれくらいの衣類を収納しますか?家族全員の衣類を全てファミリークローゼットに収納する家もありますし、オンシーズンでよく着る服だけ収納する家もあります。
一般的な服の量を所有している家の、それぞれのファミリークローゼットに適した場所と広さについてまとめてみました。
よく着る服を収納するファミリークローゼット
オンシーズンでよく着る服に限定して収納するファミリークローゼットの場合、家族全員の衣類でも2帖程度あれば良いかと思います。このタイプのファミリークローゼットは洗面所の近くにあると入浴時に衣類を取りに行きやすくてとても便利。洗面所やファミリークローゼットで着替えるという家の場合も適しています。
また、収納している衣類が限定されているので、衣類を探すという手間を減らせます。
洗面所の近くにあまり広くスペースが取れないけれど、ファミリークローゼットがあると便利だなと思う人には「よく着る服限定で収納するファミリークローゼット」がオススメです。
オフシーズンの服を収納するファミリークローゼット
ファミリークローゼットというとよく着る服を収納する場だと思われがちですが、良く着る服は各部屋や洗面所近くに設けて、オフシーズンの服やお出かけ用の服をまとめて収納できるクローゼットにしても良いのです。
よく着る服と、あまり着る機会がない服を分けておくことで、それぞれの部屋のクローゼットを使いやすくできるはずです。また、衣替えの時も衣類をまとめてファミリークローゼットに収納できるので楽になります。
オフシーズンの服を収納するファミリークローゼットの場合、所有している服の量にもよりますが、2~4帖くらいの広さで、個室近くに設けておくと良いでしょう。
家族全員の全ての衣類を収納するファミリークローゼット
家族全員の全ての衣類を収納できるファミリークローゼットの場合、3~5帖くらいは必要になるかと思います。洗濯物を干す場所の近くに設けるのが理想ですが、洗面所やお風呂の近くに設ける場合は湿気に十分気をつけて、きちんと換気できる間取りにすることをオススメします。
すべての衣類を収納できるファミリークローゼットのメリットは何より「片付ける場所が1か所でラク」「衣替えの必要がないのでラク」であるということ。頻繫に着る服のみ収納するファミリークローゼットと比較すると、衣類を選ぶ手間は発生しますが、衣類の片付けをする人にとっては手間がだいぶ省けますね。
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ファミリークローゼットを設けるためのヒアリングポイント
便利で家事ラクになるファミリークローゼットですが、あなたにとってどのようなファミリークローゼットが適しているのでしょうか?
みゆう設計室がファミリークローゼットを設計する前のヒアリングを元に、あなたはどのようなファミリークローゼットを設けたら良いかチェックしてみましょう!
なぜファミリークローゼットが欲しいのですか?
ファミリークローゼットがあると家事が楽そうだから・・・と言われる方は多いのですが、もう少し具体的になぜファミリークローゼットが欲しいか考えてみてください。
毎日の洗濯物の片付けを楽にしたいのか、衣替えを楽にしたいので衣類を集中させたいのか、個室に衣類を取りに行く手間を省きたいからなのか。
その理由によって適したファミリークローゼットが変わります。
着替えはどこでしますか?
朝起きてすぐに着替えるという人の場合は寝室近くのファミリークローゼット、洗面所で洗顔や歯磨きを済ませてから着替えるという人の場合は洗面所の近くにファミリークローゼットがあると便利です。
個室で着替えるという人の場合は、ファミリークローゼットよりも個室にクローゼットがある方が良いですね。
朝の着替え、帰宅時の着替え、入浴時の着替え。いろんな着替えのシーンをイメージして、家族がどこで着替えをしているか考えてみましょう。ファミリークローゼットで着替える、という人の場合はファミリークローゼット内に鏡を設けると良いでしょう。
洗濯物はどこで干す?畳む?
あなたの家ではどこで洗濯物を干し(乾かし)、どこで洗濯物を畳みますか?その場所によって適したファミリークローゼットの場所が変わります。
衣類乾燥機やドラム式洗濯機の乾燥を使うのがメインの家、洗面所で室内干しができる家、浴室乾燥機を使って衣類を乾かす家の場合は洗面所近くにファミリークローゼットがあると便利です。
ファミリークローゼットもしくは洗面所に洗濯物を畳む作業、アイロンがけができる作業台があるととても便利です。「森を望む家」の場合は洗濯機の上に作業台があり、洗面所隣にあるファミリークローゼットに畳んだ衣類をすぐに運べるのでとても家事ラクです。
ファミリークローゼットに何を収納しますか?
ファミリークローゼットに家の全ての衣類を収納するのか、よく着る服を収納するのか、バッグや小物類も収納するのか。その内容によって収納するスペースも収納方法も変わります。
洗面所周りに面積を確保できますか?
洗面所近くにファミリークローゼットを設ける場所が無い、と相談される方も多いのですが、他の部屋を狭くすればファミリークローゼットを設けられるケースがあります。
他の部屋を削ってまでファミリークローゼットが必要なのか、または面積を増やしてコストアップになってもファミリークローゼットが必要なのか。どちらの方が自分たちの家づくりにとって大事なのか伺うようにしています。
ファミリークローゼットの収納タイプ
ファミリークローゼットは扉内に収納するクローゼットタイプ、部屋になっていて収納内を歩けるウォークインクローゼットタイプなどがあります。簡単に収納して取り出しできるウォークインクローゼットタイプにすることが多いのですが、収納方法も様々です。
ハンガーにかける収納
一般的なのはハンガーにかけるタイプの収納です。下部には市販の衣装ケースを使用することが多いですが、ハンガーにかける衣類が多い場合、またはお子さんが自分で取り出せる高さにするように、ハンガーパイプを上下2段にすることもあります。
ひとり1ブースで収納
ファミリークローゼットの場合、家族1人1ブースにするケースもあります。お子さんは低い位置にハンガーをかけた方が良いですし、畳んで収納する方が良い人もいます。それぞれの服の種類に合わせて棚の高さを自由に設定できると良いでしょう。
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ファミリークローゼットを設けたリフォーム
リフォームでファミリークローゼットを設けるのは難しいと思われがちですが、ファミリークローゼットのスペース分、他の部屋の面積を減らすことが可能であれば設けることは可能です。
「登れる本棚のある家」の場合はリフォーム工事をする際に、洗面所から廊下に出た正面の場所にファミリークローゼットを設けました。
洗濯は基本的にドラム式洗濯機の乾燥機能を使用。洗面所でハンガーにかける作業ができるようにしてありますので、乾いた衣類を取り出すときにハンガーにかけて、まとめてこのファミリークローゼットに移動させています。
洗濯動線が良く、とても家事が楽になったと喜ばれました。
ファミリークローゼットは子どもが大きくなったら使えない?
いえづくりレシピ公式LINEにファミリークローゼットについての質問を頂きました。
ファミリークローゼットは子どもが大きくなったら使えないでしょうか?
子どもが小さい間は家族全員の衣類をまとめて収納していても良いけれど、子どもが大きくなったら嫌がるかな?部屋に衣類を収納したいと言って使わなくなるかな?と心配だったのでしょう。性格によって衣類は自分の部屋に置いておきたい、着替えは自分の部屋でしたい、という人はいます。お子さんがそのようなタイプの性格であると使いにくくなるかもしれませんね。
そこで、子どもが大きくなって個室に衣類を置きたいと言った場合の「ファミリークローゼットの使い方」を考えてみました。
- 洗面所近くのファミリークローゼットは夫婦メインで使う
- 洗濯した衣類を一時置きする場所にする
- 一部に作業台を置いて、洗濯物を畳む作業部屋にする
この2番目の「洗濯した衣類を一時置きする場所にする」はとても良いアイディアだなと思いました。衣類は自分で自分の部屋に持って行ってもらえばよいのです。そう考えるとファミリークローゼットは子どもが大きくなって使えなくなることはないですね。
また、親も年齢を重ねると衣類の片付けが大変になると思うので、親(夫婦)メインの収納にしても全く問題ないと思います。
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家事ラクなファミリークローゼットをつくるには!?
- 何のために、何を収納するファミリークローゼットをつくるか考える
- 洗濯物を干す場所、畳む場所の近くがおすすめ
- 水回り近くの場合は湿気に注意
- どこで着替えをするのか、着替えの時間帯と合わせて考えてみる
収納する場所を1か所に集中すると片付けも、探し物もとても楽になります。その点でもファミリークローゼットはとても便利な収納空間です。とりあえず作ったファミリークローゼットでは思ったように必要な衣類が収納できないこともありますので、上記の点はしっかり考えておきましょう!
ファミリークローゼットのある家事ラクな家を設計してほしい、という方はみゆう設計室にお問合せくださいね。
この記事で紹介したみゆう設計室の設計事例
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