家族の暮らし方をみつめなおして、3DKの家から間仕切りひとつのほぼワンルームの間取りにリノベーション。
「家をきれいにしたい」と思いスタートした計画がこの間取りに変わったのは、どんな暮らし方をしたいのか、家族がどう距離感をもって暮らすのか、 真剣に考えて答えが見つけたからでした。
リノベーションによって、家族の関わり方まで整理することができます。ほぼワンルームの間取りですが、目線、気配、距離感などを細密に計画していますので、それぞれのゾーンでの居心地の良さも作りだしています。
「程良い距離感の家」の設計の特徴
管理しやすい本棚とワークスペース
ご主人の仕事に関係する本を管理できる本棚を設けました。ご夫婦共に自宅で仕事をすることが多いので、それぞれのワークスペースを決めて、程良い距離感で仕事ができるようにしています。
ワークスペースとプライベートスペースの間にキッチンとダイニングを設けました。
デイベッドを使用した寝室兼リラックス空間
日当りの良い部屋は寝室兼リビング(リラックススペース)に。
座卓を置いているので食事をすることも。ワークスペースと一体に使うことも分けて使うことも可能で、光と風が通り抜けるようになりました。
お客さまの声
家に居場所が無い、本がたくさんあって管理できない。そんな暮らしから脱却するために、そしてこれからの暮らしをつくるためにリフォームをすることに決めました。
みゆう設計室さんとの家づくりは、暮らし方を考えるきっかけになり、また工事が進んでいく過程もとても楽しかったです。
以前から家の整理に関わってくれたYさんを交えて、収納の仕方や収納量についてアドバイスをしてもらいながら家をつくったので、ものは増えることがありますが捨てる判断などもできるようになりました。キッチンにガスオーブンをつけたので、パンやお菓子を焼くこともあります。
キッチン周りは作業がしやすく、カウンター上がすっきり片付きとても心地よいです。
設計概要
所在地 | 大阪府豊中市 |
工事種別 | RC造集合住宅 リノベーション |
工事範囲 | 室内全体(浴室・洗面・トイレ・玄関を除く) |
設計・監理期間 | 2013.12~ 2014.08 |
施工 | 株式会社 匠建築工房 |
「みゆうさんだったら私たちが想像できないような、魔法使いが魔法をかけてくれるような暮らしのデザインを見せてくれるのかと思っていました。」というように最初のご提案時に言われたリノベーション。要望を具現化したご提案でしたが、要望の「ことば」の奥にあるものがとても深くご本人も気づいていなかったことが分かりました。たくさんの対話を重ねて思いを共有し、このご家族だけのオンリーワンの家を作りました。