「昭和ガラスの家」のキッチンはⅡ型のステンレスキッチン。
シンク側はアイランドで、お友達がアイランドを囲んでホームバーになることもあります。
リノベーション前の古い家の木の窓、古い家で使っていたガラスを再利用したステンドグラス照明、自然素材の漆喰や床の杉板など。古さや自然素材と共存してステンレスが引き立つキッチンです。
「庭の緑」を楽しむことをベースにしたキッチン
シンクのあるステンレスのアイランドキッチン。ここに立つと、庭の緑を感じてとても心地よいのです。
リノベーション前のお住まいで印象に残ったのが、玄関から入って正面に見えた「庭の緑」。
これは建築主も一番好きな空間のひとつ、と言われていました。
そのシーンを活かすために、シンクのあるアイランドキッチンの横には高い壁を設けず、LDKのどこからも庭の緑を感じられるようにしました。
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アイランドキッチンの横にはキッチンが丸見えにならない壁を
アイランドキッチンの横にはキッチンが丸見えにならない壁を設けています。
これは、建物の構造上必要な壁なのですが、この壁があることでコンロ側のキッチンが丸見えになりません。
キッチン側にはガス給湯器のリモコンを設け、下部にはザルなどをフックで引掛けることを想定して計画しました。
キッチンの横には庭に出られる勝手口を
キッチンの横には庭に出られる勝手口を設けました。
ここには家族である猫たちのトイレスペースや、掃除道具を収納する縁側のようなスペースがあります。
この勝手口からゴミ出しに庭に出たり、ゴミの仮置きにもつかえるスペースです。
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土鍋など、個性的で重いお鍋の収納のために
土鍋やタジン鍋、中華鍋など個性的で重いお鍋をお持ちだった建築主。
ごはんも土鍋で炊いているので、頻繁に土鍋を使われています。いままでそれらの鍋の収納にとても困っていらっしゃいました。
キッチン収納の中段は引き出しにせずオープン収納にすることで、重いお鍋を両手で持ったままでも収納しやすくなりました。
古い家の思い出を残す、ガラスを再利用したペンダント照明
LDKから庭に出る木製建具や上部の欄間は補修し再利用しています。
古い建具だと隙間風が入るので今まではとても寒かったそうなのですが、アルミの断熱雨戸を設けたので寒さは軽減されているそうです。
機能から考えたら断熱機能の高いアルミサッシを入れた方が温熱環境は良くなるはずですが、リノベーション前の家の良い部分を残すことも、心地よい暮らしをつくるひとつの方法だと思います。
ペンダント照明はリノベーション前の家で使っていた扉の古い型ガラスを再利用して製作しています。2種類の型板ガラスを組み合わせて、ステンドグラスの照明を製作しました。残ったガラスを小皿にも作り替えてもらっています。
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お子さんが料理をするようになったキッチン
このキッチンになってからお子さんが料理を楽しむようになったそうです。
どこに何があるのか分かりやすくなったこと、作業がしやすくなったことが理由だと思います。
ガスコンロのグリルで焼くトーストがとても美味しくてお気に入りのようです。
「昭和ガラスの家」のような家をつくるには
「昭和ガラスの家」の他の部屋について