HANSHIN女性応援プロジェクト「Cheerfull*Cafe(チアフルカフェ)」で掲載していた住まいコラムを集めました!
私はコーヒーが大好きです。
自分でコーヒーをいれるだけではなく、カフェでコーヒーを飲みながら住まいのデザインを考えるのも好きです。
カフェのようなリラックスできる家にしたいな、という住まいの希望はとても多いですね。
今回の女性建築士の住まいコラムでは、カフェのような空間を暮らしに取り入れるコツを紹介したいと思います。
女性建築士が「リラックスする」と感じるカフェとは
おいしいコーヒーを飲みたい!と思ったときは、そのためにおいしいコーヒーを出すカフェに出向きますが、
「カフェで人と会ってお話をする」
「カフェでデザインの素案を考える」
「外回りの仕事の合間休憩でカフェに入る」
というときは、実はおいしいコーヒーが飲めること以上に、リラックスしてコーヒーを飲める空間のカフェを選びます。
コーヒー好きの女性建築士が「リラックスするカフェ」と感じるのは
- 椅子やテーブルの心地よさ
- 程よい距離感
- 座ったときに見える空間の心地よさ
の3つの要素が揃っているとき。
座席についたときに感じる座り心地と見えるシーンがとても大事なのです。
このポイントを活かして、あなたの家にもカフェのようなリラックス空間をつくってみましょう。
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自分にとって心地よい家具の種類と配置を知る
「とても心地よい」と感じるカフェは、椅子の座り心地と隣の席との距離感が適度に取れています。
ひとりの席をゆったり確保することは難しいからこそ、良い空間のカフェでは隣の席が気にならない配置や、ひじ掛けで距離感をつくっています。
カフェっぽくしたい!と見た目を重視して椅子を選んだり椅子の間隔を狭くしたりせずに、お気に入りのカフェで使われている椅子の座り心地や配置の良さをチェックしてみましょう。
最近はソファと組み合わせるダイニングテーブルもあります。
あまり広くないLDKの場合、ダイニングの椅子をソファにすると、食事もカフェタイムもゆっくりと過ごせます。
一人掛けのソファを使うのもオススメ。
そのようなソファを選ぶときはテーブルの高さと合うかどうか、きちんと座って試すことをお勧めします。テーブルが高すぎても低すぎても心地よさを奪ってしまいますから!
また、家がなかなか片付かなくてごちゃごちゃしている、と言う悩みをよく伺います。
思い切って「整わない空間」に背を向け、お気に入りの「シーン」が見られる窓際などに心地よい椅子や一人掛けソファを設けてみましょう。
そのような「小さなリラックス空間」をつくると暮らしにメリハリができて、気持ちを切り替えて家事や片付けも捗るようになると思いますよ。
おしゃれで実用的な照明の選び方
カフェのようなリラックスできるインテリアをつくるためには照明のセレクトが大事。
日本の暮らしでは明るい照明が好まれますが、明るすぎて事務や作業をする場所のような緊張感が生まれることがあります。
全体の明るさを少し抑え、テーブルの手元にペンダントライトの明かりを設けると、照明の位置が低くなって落ち着く空間になります。
暗くなるのは困る、と思われる場合は全体を照らす照明と雰囲気を出す補助照明を両方設けると良いでしょう。明るくしたい時間帯は全体照明を点けて、リラックスしたい時間帯には全体照明の明かりを暗くして補助照明を点けます。
リラックスしたいスペースにテーブルランプやフロアランプを設けてみましょう。
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北欧のインテリアの良さを取り入れる
北欧のインテリアを見ると、ひとつの部屋に使う照明の種類が多いことに気づきます。
壁を照らして雰囲気を出す照明、手元を照らす照明、テーブルや家具を照らす照明、窓際を演出する照明。
1つの部屋に対して照明を「点ける」「消す」のどちらかにするのではなく、点灯する照明の種類を「過ごし方」に合わせるのです。
新築やリノベーションの工事をするときは、このような照明を考慮した配線、コンセント計画をしておくと良いですよ。
そして、照明の効果を引き出すのが内装の「素材」。
テカリのあるカーテンや壁紙を選ばず、光を吸収するマットな素材を選ぶと良いでしょう。
家全てをカフェのような空間に変えるのではなく、ひとつのスペースだけ変えるだけでも気分が高まります。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
女性建築士のアドバイスを受けて自宅を変えてみたい!という方はぜひ「インテリア相談」のお問合せをしてくださいね。
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2017.06.01
HANSHIN女性応援WEB Cheer*full Cafe(チアフルカフェ)2017年6月掲載