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家事をする時間を極力減らしたい!できるだけ家事を楽にできる家を作りたい!というご要望はとても増えてきました。その中でも作業工程が多い「洗濯」は工夫次第で家事負担を減らすことが可能です。
家事をする時間を減らすためには、自分にとっての家事をする時間を知ることが大事。今回は洗濯をする時間帯によって変わる家事ラクな間取りについて紹介いたします。
洗濯をする時間帯についてヒアリングする理由
みゆう設計室では
- どんな時間に洗濯機を回す?
- どんな時間に洗濯物を干す?乾かす?
- どんな時間に洗濯物を畳む?片付ける?
というヒアリングをします。
洗濯には「乾かす」という時間が必要
洗濯作業には「乾かす」という時間が必要になります。外干し、室内干しなど自然乾燥させる場合と、衣類乾燥機を使う場合、浴室乾燥や除湿機を使う場合などありますが、衣類乾燥機を使う場合でも乾燥させる時間に少なくても1時間はかかります。
- 朝洗濯物を洗って、昼間外干しして夕方片付ける
- 夜洗濯物を洗って、ハンガーにかける作業をしておいて、朝外干しする(夕方片付ける)
- 夜洗濯物を洗って、衣類乾燥機を使って夜のうちに乾かして片付け
洗う時間と片付ける時間に差があるので、それをどの時間にどのように行うかを予め決めておくと、洗濯がラクな間取りを作れます。
洗面所とキッチンが近い方が家事ラクになる!?
「キッチンと洗面所は近い間取りは家事動線が良い」とよく言われます。しかし、キッチンと洗面所を頻繁に行き来する人には家事ラクになりますが、キッチンに立つ時間帯以外に洗濯をする人には特別家事ラクになるわけではありません。
共働き家庭で、朝、家族の食事の用意をしながら洗濯をする人の場合は、キッチンと洗面所が近い方が便利です。
逆に、洗濯物を洗うのは夜の入浴中で、干すのは子どもたちが寝てから、という人もいます。その場合はキッチンとの往復はあまり関係が無いので洗面所が近くなくても良いですよね。
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洗濯をする時間のさまざまなケース
洗濯をする時間によって、どのような間取りにすると家事動線が良くなるのか。いくつかのケースをご紹介します。間取り図は「みゆう間取り相談室」でご提案した間取りです。
1.朝食準備をしながら洗濯をする
【洗濯機を回す時間】朝洗う
【洗濯物を乾かす方法】外干し、たまに室内干し(浴室乾燥)
【乾いた洗濯物を取り込む時間】夕方取り込む、食後にリビングで洗濯物を畳む
キッチンのすぐ横に洗面所、脱衣室がある間取りです。料理をしながらお化粧したり洗濯したり・・・と朝の準備がしやすい動線にしてあります。
洗濯物は夕方、テレビを見ながらリビングで畳みたい、というご要望でした。その場合洗濯物を干す場所とリビングが比較的近いと良いですね。その場合、リビングから洗濯物が丸見えにならない工夫も必要です。
2.洗濯は夜、お風呂に入った後に行う
【洗濯機を回す時間】夜お風呂に入った後に洗う
【洗濯物を乾かす方法】ドラム式洗濯機の乾燥機能、もしくは浴室乾燥
【乾いた洗濯物を取り込む時間】乾燥が終わった後、寝る前もしくは翌朝。
1階にLDKを設けて、2階に洗面所とファミリークローゼットがある間取りです。洗濯物は基本的に機械乾燥なので乾いたらその隣のファミリークローゼットに収納できる家事ラク間取りです。
夜、お風呂に入った後、もしくは帰宅してすぐに洗濯機を回して乾燥までかけて、子どもが寝ている間に洗濯物を片付けてしまうのには最適な間取りだと思います。
3.夜のうちに洗濯機をまわして、朝外干しする
【洗濯機を回す時間】夜お風呂に入った後
【洗濯物を乾かす方法】夜のうちにハンガーにかける作業をして、朝バルコニーに外干し
【乾いた洗濯物を取り込む時間】夕方帰宅後に洗濯物を取り込む
衣類乾燥機や浴室乾燥機を使うわけではなく、夜のうちに洗濯物を洗っておいて、朝になったらハンガーにかけていた衣類をバルコニーや庭(屋外)に出す、という方は少なくありません。
その場合は夜のうちに洗った衣類をハンガーにかけておけるスペースが必要です。家族が寝ている間だけなので、洗面所内でも大丈夫。電動の物干しユニット「ホシ姫サマ(Panasonic)」を使えば、物干し竿に掛けた衣類を天井近くまで上げて邪魔にならないのでオススメです。
実例を詳しく見る
家事動線が短い「洗濯機能も収納も充実した洗面所」今の暮らしと将来の暮らしをイメージする
基本的には今、もしくは新しい家に住み始めた時期の暮らしをイメージして、洗濯する時間について考えると良いのですが、現時点で暮らし方が変わる可能性がある人はその先のことも考えておくと良いでしょう。
ケース1:今は育休中、家が完成して1年後には復帰予定
家づくりをしている期間は育休中だという方は結構多いです。育休中の今現在は、朝洗濯して干して、夕方洗濯物を取り込んで畳む・・・という生活をしているけれど、よく考えてみたら育休復帰したら洗濯する時間が変わる!と気づく人もいます。
現在は専業主婦だけれども、数年後に働き始めたい、という人も同じようにそのときはどの時間帯で洗濯をするか考えておくと良いでしょう。
ケース2:数年後に親と同居予定
数年後に親と同居することになるかもしれない、というケースもよくあります。その場合親世帯は単独で洗濯をするのか、両世帯同時に洗濯をするのか、誰が洗濯をするのかということを決めておいた方が良いと思います。
洗濯や衣類乾燥には時間がかかるので、洗濯機が1台の場合はどちらがどの時間に洗濯機を使うかイメージできていたほうがトラブルになりません。お互いストレスを軽減するためにも、事前に話し合っておくことをオススメします。
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まとめ:洗濯時間と家事動線
- 洗濯機を回す、洗濯物を乾かす時間によって適した間取りは変わる
- キッチンと洗面所が近いから家事ラクな間取りになるとは限らない
- 将来的なライフスタイルの変化にも対応できるように洗濯動線を考える
洗濯や乾燥方法、洗濯物を干す場所などをよく考えている人は増えてきましたが、洗濯物を洗う時間や片付ける時間など「時間」を意識している人はまだ少ないかもしれません。でも、家事時間を減らす家を作るためにはとても大事なポイントです!ぜひ、みなさんも洗濯をする時間について考えてみてくださいね。