シラス壁を使った心地よい住まい~呼吸する壁、臭いを吸着する壁

シラス壁を使った心地よい家~呼吸する壁、臭いを吸着してくれる壁

「インナーテラスのある家」と「フレンチナチュラルスタイルの家」では壁と天井をシラスの左官仕上げとしました。

比較的割れにくいこと、質感の良さに加えて、やはり臭いなどの吸着力が高いと言われています。不快な臭いは消え、夏場の湿度も抑えてくれて、い草や無垢の木のような自然な香りはほどよく残しています。

不快な臭いがなくなる家

グレーで落ち着いた色のトイレ
トイレの壁をシラス壁に

お子さんがいるとトイレで失敗したり汚したりということもあり、元々の家では臭いが気になっていたという「フレンチナチュラルスタイルの家」の奥様。トイレをシラス壁にしてからあまり臭いが気にならなくなったようです。

あとは家で焼肉をした翌日に、焼肉のにおいが残らなくなった、と喜ばれていました。

い草のような自然な香りは残りやすい

押入れの扉も襖にせずシナフラッシュの扉にしました

工事完成後から10年近くなったお住まいでも、和室のい草のにおいや、木の床のにおいがします。不快な臭いは吸着するようですが、自然な香りは残してくれるのが良いですね。

夏場の湿度が抑えられて、室内が心地よい空気環境に

開口とシラス壁
階段室からリビングダイニングを見た様子

ビニールクロスの家では梅雨時や夏にじめっとした感じがするかと思うのですが、シラス壁の家では空気がさらっとした印象があります。「フレンチナチュラルスタイルの家」はリフォーム前の結露がひどかったのですが、室内がじめっとすることがなくなったそうです。(窓改修をしなかったため、窓自体の結露は残ったそうです)

やはり調湿効果があって、不快な湿度ではなくなるようですね。

あたたかい質感で仕上がる壁

壁の質感が良く、あたたかい質感で照明の灯りもやわらかく灯るところも魅力のひとつ。

シラス壁と灯り
照明の明かりもやわらかい
南欧風な開口と左官
半円形の開口は南欧風の雰囲気に

火山灰からできた土、シラスとは・・・

参考として、高千穂シラスのサイトよりシラスについて引用紹介いたします。

引用元: シラスを知る|高千穂シラス~100%自然素材の健康・省エネ建材.

特殊な土「シラス」

シラスは大量の火砕流として一気に堆積したため、他の土と混ざることなく厚い地層を形成しました。一般的な土は、岩石が細かく分解された粉末に植物や微生物などがもたらす作用によって様々な有機物質が混ざったものですが、シラスはマグマが岩石となる前に粉末となった物質であり、養分を持たない「原始的な土」ともいえるものなのです。

シラスの驚くべき性能

現代の高気密住宅は、ニオイや化学物質、湿気などがこもりがちです。化学物質の吸着や調湿効果などシラスの持つ特殊な力を十分に引き出す100%自然素材のシラス壁は、エアコンや空気清浄機などエネルギーを消費する機器に頼らずに室内の空気を浄化し、いつでも快適で安全な空間をつくります。

調湿機能(内装材)

優れた調湿効果を持つシラス壁は、湿度が上がると余分な湿気を吸収し、湿度が下がると湿気を放出します。湿度が10%下がると体感温度が1℃下がると言われていますので、日本の蒸し暑い夏に最適な建材。エアコンの使用を抑えられるので、節電にも効果的です。

消臭機能(内装材)

シラス壁の部屋には空気清浄機は不要です。シラス壁は、タバコやペットのニオイを短時間で消臭。家具や他の建材から放出されたホルムアルデヒドなどの化学物質もしっかり吸着し、時間が経っても再放出しません。

長寿命(内装材・外装材・舗装材)

シラスと同じ火山噴出物はイタリアにもあり、ローマ時代につくられたパンテオン神殿や、古代エジプトのピラミッドにも古代コンクリートの原料として使用され、今もその姿をとどめているほど耐久性があります。シラス壁は着色にも天然の鉱物顔料を使っているので、紫外線に強く、色あせや劣化もほとんどありません。

本物の質感

シラス壁の良さはその機能だけではありません。人工物では表現できない100%自然素材ならではの心が落ち着くやさしい風合い。マグマのパワーを秘めたシラス壁は、生命力にあふれ、本物の上質さと力強さを感じさせます。

シラス壁で環境貢献

人と地球にやさしい家づくりの意識の高まりに合わせ、シラス壁への注目はますます高まっています。国内では、環境省のエコハウスモデル事業、国土交通省の長期優良住宅先導的モデル事業、子どもたちが化学物質に悩まされることない街づくりを目的とする産学協同のケミレスタウン®プロジェクトなどにもシラス壁が採用されています。

シラス壁のデメリット

たくさんのメリットがあるシラス壁ですが、デメリットもあります。

まずは価格。左官工事になるので材料費に加え施工費も高めです。壁の左官仕上げができる職人さんも減ってきています。手間もかかりますし、乾燥のための期間も必要なので工期がかかります。

あとは、木造住宅で動きの多い部分(階段室など)でクラックが発生することがあります。これは左官工事を行う場合はどの仕上げでも同じなのですが、ある程度のクラックは許容して頂く前提で選ぶ方が良いかと思います。クラックが目立たないように目地を入れるケースもあります。

また、汚れがついたときに、ビニールクロスのように拭いても汚れが落ちないことがあります。シラス壁のメンテナンス方法があるので、その方法で汚れを落とせばOKです。

心地よい環境の家にしたいときは

シラス壁のラフなコて仕上げ
ラフなコテの仕上がりに

心地よい自然素材を活かした家にしたい場合はシラス壁オススメです!汚れた時のメンテナンス方法なども「高千穂シラス」にて説明されているので、その通りに行えばOK。汚れもビニールクロスの汚れほど不快には感じません。ペットを飼っている家にも良いようですね!

コストは確かにかかるのですが、日々の心地よさを考えると選択する価値のある素材だと思います。

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