この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
インターネットやSNS、情報サイトがたくさん増えた影響で、以前よりも家づくりの情報をたくさん集めやすくなりました。たくさん家づくりに関して学べるメリットはありますが、その情報通りにしたからと言って自分たちの家に良いとは限りません。みゆう設計室の住宅設計では「自分たちの暮らし」に注目して、要望をヒアリングしています。
家づくりで何を優先したら良いのか分からない、本当にこれで良いのか分からなくなった。そんな間取り迷子がたくさん相談に来られます。不安を解消し、理想の家づくりに少しでも近づくために自分スタイルの「住まいの要望リスト」を作りましょう。
1.要望リストを作る前に「好みの家」情報を集める
要望リストを作成する前に「好き」と感じる家の情報を集めましょう。
要望リストを作るといってもいきなり具体的に家をイメージできない人も多いです。まずは「こんな家なら安心できる」「こんな家なら家事がしやすそう」「こんなデザインの家が素敵」と感じる好みの家情報を探すところから始めます。
「好き」と感じる家の機能やデザインを集める
最初は「好き」と感じる家の機能やデザインをたくさん集めましょう。
- 便利だから採用したいもの(間取り、住宅設備など)
- 安全だから採用したいもの(素材、設備など)
- 好みのインテリア写真、外観写真(全然違うタイプのものが集まってもOK)
内容に矛盾を感じてもOK。まずは「自分に合っている」「好きだなと感じる」ものを積極的に集めていくことをオススメします。
「その家を好きだと感じる理由」をスマホに記録!
間取り相談をしていると「なぜこのような家を建てたかったのかよく分からなくなってきた」と混乱する人もいます。家づくりに迷った時に振り返ることができるように、「その家や機能、デザインが好きだと感じた理由」を記録しておくと良いでしょう。
ノートに手書きで書き込むのも良いですが、ノートよりどこにでも持ち歩く可能性の高いスマホに情報を集めると必要な時に読み返すことができます。自分だけが(または家族共有で)見られるようなSNSを使って記録するのも良いでしょう。
- スマホのメモ帳
- LINEのKeepメモ
- 自分だけ、もしくは家族だけが見られるSNS(Twitterやインスタグラムなど)←家族と共有できるのでオススメ
- 手書き派の人は書いたメモをスマホで写真に撮る
このような家づくりノートを使うのもオススメ!!
↓
いえづくりレシピをプレゼント!
2.今の家に理想の家のヒントがある!
新しい家でどのような暮らしがしたいか?と聞くと「新しい家での暮らしをイメージできない」という人が少なくありません。それはまだ形になっていない将来の家だからです。理想の家って何だか分からないという人もいるでしょう。
設計時に新しい家の要望やイメージだけ考えている人がいます。その家の収納が足りるのか、家事がしやすいのか、居心地が良いのか。その答えは「今の家」にあります。今の家の良いところ、今の家の悩みを改善させる点を要望リストに書いていきましょう。
新しい家が今の家より劣ると、家づくりに失敗した!と感じてしまいます。ヒントは今の家にたくさんあります。まず、今の家の好きなところと、今の家の悩みについて考えてみましょう。
1.今暮らす家の好きなところ
まずは今の家の好きなところを考えてみましょう。家の悩みや不満に関しては簡単に言える人も多いのですが、家の好きなところは考えたことがなかった、という人もいます。
それなのに、新しい家ができた時に「前の家の良さ」がなくなると家づくりに失敗したと感じるものなのです。
例えば「リビングの風通しが良い」「狭いけれどお互いの気配を感じられて良い」というように、できるだけたくさん今の家の良いところを集めてみましょう。新しい家の満足度を高めるためには、今の家よりも良いと感じる必要があるのです。
2.今暮らす家の悩み
今の家の悩みや不満も集めてみましょう。
新しい家づくりについて考え始めると新しいキッチン、新しい水回りなど、新しい設備や素材に目が行きがちになりますが、「あなたにとっての家事のしやすさを教えてください」と聞くと、新しい設備に置き換えてイメージできない人も多いです。
今使っているキッチン、設備などであれば「どこが使いにくいか」「どのように使いやすく工夫しているか」が自分でもわかっていると思います。その使いにくさや悩み、工夫について要望リストに書き込んでみましょう。
3.今の家の写真を撮って理想の家のヒントを探そう!
自分にとって便利なものを選ぶヒントは、今の家にあります。客観的に見るために家のいろんな場所(屋内、屋外共)の写真を撮ることをオススメします。写真で見るとうまく片付けられていないもの、使いにくいなと感じているものを客観視できます。
今の家はあなたたちにとって理解しやすい「家づくり情報」です!改善したい点、収納できていないもの、今の家の好きな部分はなぜ好きなのか。それを要望リストに書き込むことで、新しい家は今より良い家になります。
3.要望リストに入れるものを選ぶ
たくさん集めた「好みの家」情報から要望リストに入れるものを選びましょう。その情報の「メリット」「デメリット」ではなく、それを自分たちの家に取り入れた時の暮らしを思い浮かべてみるのがおすすめです。
自分たちの家に取り入れたときの様子を思い浮かべてみる
例えば「キッチンとダイニングテーブルが横並びになった間取り」が好みの方の場合。まずは、新しい家でその間取りで暮らしをしている様子を思い浮かべてみましょう。
「キッチンとダイニングテーブルが横並びの間取り」は、キッチンで作った料理をすぐにテーブルに出せる家事ラクの間取りではありますが、キッチンで洗い物をしているとテーブルに水はねすることがあります。キッチンをある程度片付けておかないと食事が落ち着かないかもしれません。
- 調理をしながら片付けも進めてしまうタイプの人
- 片付いていなくても平気なので料理の準備と片付けが楽な方が良い人
- 一気に料理を作って片付けは食後に全部済ませるというタイプの人
- ダイニングでリラックスしたい人
家族みんながどのタイプの人かによって選ぶべきかどうかが分かりますね。そのキッチンで料理をして食事をする家族の暮らしをイメージすることで自分たちに合うか否かが分かります。自分たちの暮らしをイメージして、要望リストに入れるものを選んでいきましょう。
いえづくりレシピをプレゼント!
4.要望の優先順位を考える
次に要望リストに入れたものから、優先度A~Eというように5段階くらいに分けて記録してみましょう。
要望の優先順位を考えるのは難しいと思います。予算や広さとの兼ね合いで叶わないこともあるかもしれないので、家づくりを進めながらその都度優先度を変えてOKです。また、要望リストに書いた内容を消さないでください。これは予算に合わないからやめておこうと思ったものは優先度を低く設定します。残しておくことで他の方法良い解決方法が見つかるかもしれませんから!
5.どうしても要望が整理できないときには
それでも家づくりの要望が整理できなくて混乱してしまったときには、信頼できる専門家からのアドバイスを受けたほうが良いと思います。そのためにも信頼できる家づくりのパートナー(住宅メーカー、工務店、設計者)を選ぶ必要もありますね。
みゆう設計室では家づくりに悩む人たちのために「いえづくりのセカンドオピニオン」も行っています。既に住宅メーカーと設計を進めているけれど、この判断で良いのか自信がない、設計担当が男性で家事のしやすさのアドバイスが不足している、という悩みのご相談が多いです。第三者に相談してみたい、というかたはお問合せくださいね。
いえづくりレシピをプレゼント!
家づくりの悩みが解決した事例
家づくりの要望が整理できなくてもやもやしていた人にヒアリングを行って、スッキリ悩みが解決した実例について紹介します。
どれが自分の片付けやすい収納か分からない
たくさんの収納本、インテリア雑誌などを読んで住まいについて学んできたA様。今までいろんな本を読んで考えたけれど、どの片付け方が自分に適しているか分からなかったようです。
新築するにあたってA様の片付け、収納の仕方を考え、持っているものをどこに収納するのか一緒に考えて家を設計しました。自分に合う収納を作ったことで、深く考えなくてもノンストレスで片付けができるようになりました。
どんな家よりも我が家の収納が使いやすく家事がしやすい家になりました。今まで収納やインテリアの本をたくさん読んでいましたが、今の家が一番使いやすい収納なので、そのような本を読むこともなくなりました。収納本を読む時間もなくなり、片付けの時間も減ったので、趣味やリラックスに使う時間が増えました。
リビングはハイドア(高さのあるドア)にすべき?
リビングは高級感を感じて天井が高く見えるように「ハイドア(高さのある扉)」にしておく方が良いと口コミで読んだB様。ハイドアは一般的な高さのドアより価格が上がるので、リビングのどのドアをハイドアにしたらよいか教えてほしいという相談でした。
天井までの高さがあるハイドアの場合、枠が目立たず、デザイン的にすっきり見えて開放感のある(天井高があるように感じる)空間になることが多いのですが、これはサッシ(窓)や他のドアとのトータルバランスで生まれるものです。ひとつのドアだけハイドアにしても、それほどの開放感は生まれない可能性があります。
むしろハイドアにするとドアが重くなり開閉が大変になることもあります。そのようにメリットデメリットをお話しするとB様は自分に合うのは普通の高さのドアだと気づかれたようです。
小さな男の子のいる家には重さのあるハイドアは不向きかなと気づきました。口コミを読んで思い込んでしまったところをプロの意見でメリットデメリット伝えてもらえてよかったです。自分にとっての優先順位が分かりました!
好きな色のタイルにしようと思ったけど…
好きなグリーンのタイルを使いたいと言われていたC様。サンプルを取り寄せていろんな組み合わせを試してみましたが、全体の色バランスにしっくりきていない様子でした。そこでお手持ちの家具や家電、そしてご家族の雰囲気に合う色のタイルをご提案してみました。
好きな色のタイルより、みゆうさんにアドバイスしてもらったタイルのほうが自分の家の家具や自分の雰囲気に合うことに気づいて驚きました。家に好きなものを取り入れたほうが良いと思っていましたが、それは思い込みだったのかもしれません。客観的に家や自分たちを見ると、わが家に合う色があるのだと分かりました。自分の好みより家にヒントがあるとは思ってもいませんでした。
まとめ:迷ったときにはシンプルだと思う方を選べばよい
家とは家族がからだも心も休ませる場所です。だからこそ、こだわるところはどんなに小さなことでもこだわって良い。それほど気にならないところは、さらっと作ってしまえばよいのです。
迷ったときにはシンプルだと思った方を選ぶ。欲張らずにシンプルに考えれば家づくりの要望リストをまとめやすくなると思います!
- 「好き」と感じる家の情報を集める
- 今の家を見直してみる
- 迷ったときはシンプルだと思う方を選ぶ
- 混乱してどうしたら良いか分からなくなった時には、口コミ情報ではなく専門家の意見を聞く
たくさんの家づくり情報から何を選んだらよいか分からなくなってしまったときには、みゆう設計室のZoom家づくり相談をご利用くださいね!