土地探しと選び方のポイント。子育てしやすい環境とは?

子育てしやすい環境の土地を選ぶ

「子育てしやすい家を建てたい」と考えた時、まずは家を建てるための土地が必要なので、一般的には「土地探し」からスタートします。

子育てファミリーが土地を探すとき、価格や広さ、立地だけではなく「子育てしやすい環境」であることはとても大事な条件ですよね。

まずは子育てしやすい条件に合う土地探し。次に条件と候補の土地がいくつか絞られてきたら子育て目線で土地を選ぶ方法を紹介します。安心して子育てできる環境を見極めて、ここで家族で暮らしたい!という土地を選びましょう!

みゆう
みゆう

「いえづくりレシピ」は女性一級建築士みゆうが書いています。年子兄妹の育児・家事と仕事の両立に奮闘してきました。
その悩みと経験を活かして、子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家を設計しています。

子育てしやすい土地を探すための一般的なポイント

まずは子育てファミリーが土地を探すときの一般的なチェックポイントを紹介します。

子育てしやすい土地を探すチェックポイント
  1. 価格、広さ、法的な条件
  2. 校区・学区、通勤通学にかかる時間や距離
  3. 生活のしやすさ、風通しや日照などの環境
  4. 物件の出やすさ

1.価格や広さ、法的な条件から探す

土地を探すとき、価格と広さの条件で探す方が多いと思います。

条件的に良い土地なのに安価な場合は、法的な条件が悪い、水はけが悪いということもあります。土地は広いけれどその場所の建築的な制限(建ぺい率、容積率、高さ制限、後退距離など)が多くて要望通りの広さの家が建てられないこともあります。また、土砂災害警戒区域や浸水想定区域などであると価格が下がることもあります。

地盤が悪いと地盤改良費用が必要ですし、木が多いと伐採、古屋があると解体費用などもかかります。それも踏まえて土地の価格が妥当かどうか考えましょう。

そのあたりは購入前に説明がありますが、その土地で建てられる家の延床面積は早めに不動産業者さんに質問すると良いと思います。

2.校区や学区、通勤・通学にかかる時間から探す

通勤通学にかかる時間

小中学校までの距離、そして通勤時間が少ない方が子育てしやすい土地になりますが、そのような土地はどうしても土地価格が高い傾向があります。

小学校を基準にするのは、子どもだけの行動が始まり大人の目が届きにくくなるからです。学校までの距離がある場合も、学校までの距離が安全であれば良いですし、近隣に子どもが多く集団登校を行っていれば大丈夫かも。

保育園に入りたい場合は待機児童が少ない地域であるか、という点も重要ですね。今通っている保育園にそのまま通える土地の場合は、親子共に不安を軽減できるでしょう。

3.生活のしやすさ、風通しや日照など環境から探す

日常生活のしやすさと、自然環境の良さから子育てしやすい環境のチェックポイントをあげてみましょう。

日常生活のしやすさ
  • 子育てファミリー向けの買い物がしやすい(お店の有無、物価、子連れでの買い物)
  • 公園や児童館など、子どもを遊ばせられる場所がある
  • 駅やバス停までの距離、駅の利用しやすさ(ベビーカーの使いやすさ等)
  • 病院が近い
  • 行政の子育て支援が充実している
自然環境の良さ
  • 日当たり、風通し、水はけが良い
  • 空気がきれい(大気汚染、花粉、交通量の多い道路の排ガスの影響)
  • 音環境(道路、近隣の建物からの音)
  • 災害の被害予測範囲か否か(ハザードマップで土砂災害、浸水被害などの危険度の確認)

自然環境が良くない場所が子育てしにくいとは限りません。

都市部は道路の交通量が多くて音や空気環境はあまり良くないかもしれませんが、駅や日用品を購入できる店舗・病院や子育て支援関連施設が近くにあり生活はしやすいでしょう。

デメリットに対しては建築や設備で補えば良いので、そのための費用を計上しておけばOKです。(具体例:空気があまりきれいではないので空気環境が良くなる素材を使う、全館空調にする、室内干しできる家にする、など)

4.人気エリアだと土地販売物件が出にくい

転校を避けるために小学校入学前までに家を建てたいという方は多く、校区で学校を選ぶ人も多いです。しかしエリアとして条件を満たしていても、土地販売物件が無い、ということはよくあります。

人気の校区は、やはり物件も出にくいもの。

校区やエリアにこだわる場合は、数年のスパンで土地探しをする覚悟も必要です。その場合、望んでいる物件が出た時に土地購入に踏み切れる「お金」の準備を事前に進めておくとGOOD!

同様に、数年後に家を建てたい方こそ、土地探しをしたときに焦らなくて済むように今から資金計画をたて、住みたいエリアの土地・環境をチェックしておくと良いでしょう。

あなたの家族に合う土地選び~子どもと一緒に歩くと問題点が見えてくる!

ここまでは一般的な子育てしやすい土地の探し方について書きました。

次に、土地の広さや価格が程良く自分たちに合う敷地を見つけた時に、自分たちの子育ての仕方に合う土地なのかどうか判断するためのポイントを紹介します。

そのためには土地の回りを実際に歩いてみましょう。可能であればお子さんと一緒に!

学校まで歩いてみよう!道路状況や交通量をチェック

学校までの道のりを歩く

校区にこだわっていて学校から家までの道のりを見落としていることもあります。まずはその土地から学校まで、お子さんと一緒に歩いてみましょう。お子さんが赤ちゃんだったらベビーカーを押して歩くのもいいですね。

小学校から家まで近いけれど、その間に「沼」や「川」がある。普段は水量が少ない川も大雨で溢れることがあります。小学校まで大通りを数回横断しないといけない。狭い道なのに意外と交通量が多く、スピードを出す車が多いこともあります。

そんな点も歩いてみるとよくわかります。大人には想像できない、子どもが興味を引くものも通学路にあるかもしれません。それが危ないものなのかそうではないのか見ておくだけでも違いますね。

買い物エリアまで歩いてみよう!周辺住民の行動をチェック

買い物エリアまで歩く

学校だけでなく、買い物エリアや病院のある地域までも歩いてみましょう。常に車で移動する、という人は車で行き、駐車場の有無や停めやすさ、子どもに安全かどうかチェックすると良いと思います。

歩いて買い物エリアに行くことで、周辺住民の方たちの行動も見えます。

自転車を利用する人が多い、年輩の方が多い、子育て世代が多い、などが分かります。最近は自転車事故も増えていますので、自転車利用者層も知っていると良いと思います。

赤ちゃん連れで歩くと、ベビーカーを押して歩きやすい場所なのかどうかも分かります。子ども連れで買い物しやすい店舗があるかどうかもチェックできますね。

夜に周辺を歩いてみよう!暗くて人通りの少ない場所があるかチェック

夜間に歩いて安全かどうかチェック

可能であれば夜にも周辺地域を歩いてみましょう。よくその土地を知っている人なら必要ないかもしれませんが、人通りの少ない真っ暗な道や、見通しの悪い公園があるかもしれません。

「静かである」「近くに公園がある」などの、良い!と感じていた環境が、時間帯によってはマイナスイメージになることもあります。そして、日中マイナスイメージを感じていたものが、夜の時間帯には良いと思えることもあります。

中高生になると電車通学や、塾や部活動で帰宅が遅くなることもあるので、駅までの距離、公共交通機関の利用のしやすさ、夜間の暗さや人通りの多さをチェックしておくと良いでしょう。

土地選びで悩んだ時、決め手となるポイントとは

土地選びで悩んだ時

このエリアで暮らしたい!と決めていても、タイミングが合わずに良い土地の物件と出会えないこともあります。根気よくそのエリアで探すのもひとつですし、あとはエリアを変えて土地を探すのもひとつです。ノーマークのエリアでとても暮らしやすい土地があるかもしれません。

いくつかの土地で悩むときは、次に紹介する視点から決めることをオススメしています。

落ち着く!ここで暮らしたい!と感じる土地

実は一番大事なのはここに家を建てて暮らしたい」と感じることです。価格、駅や学校からの距離などもありますが、その土地が快適で落ち着く、好きだと感じるという感覚はとても大事です。

なんとなく暗くて抵抗がある、風通しが良くない、など不快に感じた場合もその気持ちを大事にしてください。

私が購入前の土地のアドバイスをするときも隣地との関係、道路との関係、風の流れや日当たりを意識して快適だと感じる土地であるかどうか指摘します。なんとなく、の感覚は土地選びではとても大事だと思っています。

子どもが気に入った場所であること

子どももお気にいの土地

校区が良いから、という条件もあるかもしれませんが、親と子がなじみやすい地域であるかどうかというのも大事なポイントだと思います。

子どもが「この場所が好き!」と気に入ることが大事ですね。散歩したり、一緒に土地を訪れたりしたときに、お子さんの感想も聞いてみましょう。

雨の日に訪れて快適な土地

雨の日に訪れる

土地購入を決める前に、雨の日にその土地を訪れることもオススメしています。

雨の日は、薄暗く、じめじめとして、少し不快なもの。

雨になると、交通量が多い地域は車の音も大きくなり、通学路にある小さな川の水かさが増すこともあります。隣地から雨水が入ったり、水はけが悪くドロドロになったり、雨の日でないと見えないことがあるのです。

雨でどんより暗く感じる場所なのか、雨の静けさを楽しめる場所なのか。

今日は雨だからおうちがいいね。
そう言える、雨の日の暮らしも楽しめる土地を選びたいですね。

この土地に決めて良いかどうか迷った時は雨の日にその場所に行ってみてください。きっと判断のひとつになると思います。

土地の条件にぴったり合っても思った通りの家が建てられないことがある

購入前の土地を見て家づくりのアドバイスすることがあるのですが、その土地で「暮らしの要望」を満たせないことは意外と多くあります。

実際のお客さまに対して「要望を満たしたければこの敷地は少し難しいです。2件隣の敷地の方が良いのではないでしょうか?」と指摘したことがあります。

お客さま
お客さま

あの時に別の敷地のほうが良いかもと指摘してもらってとても良かったです。一般的な「良い土地」でしたが自分たちの要望とは合わないことには気づきませんでした。別の土地を購入できたので要望通りの家になり、とても心地よく暮らしています。

指摘した理由は「要望の駐車台数を満たそうと思うと、居心地の良いゾーンが多く潰れてしまい、要望を満たすリビングダイニングが作れない」からでした。

建築条件付きの土地では参考間取りが用意されていますが、その間取りを見て建物の広さや暮らし方に合うなら大丈夫です。

土地の条件としては最高の場所だけれども思った通りの家が建つのか自信がない、というときはプロに相談することをオススメします。

みゆう設計室では「間取り相談」業務も行っています。

その中で1案の間取り作成プランもご用意していますので、ぜひご利用ください。

まとめ

女性建築士目線で子育てしやすい土地を探し、選ぶポイントについて紹介いたしました。土地探しは時間も体力も必要ですが、縁のある土地は絶妙なタイミングで出会うことができると思います。うまくいかないと思うときは焦らないで、すこし時間を置いてみるのも良いですね。

子育てしやすい土地を選ぶには
  1. 価格やエリアなど、自分たちにとって重要な条件を抑える
  2. 子どもにとって安全かどうか、子どもと一緒に歩いてみる
  3. 最後は感覚を信じて!困ったときにはプロに相談しよう

みゆう設計室は、新築の設計依頼、中古住宅を購入してのリノベーション依頼をご検討の方には購入前の土地に伺ってアドバイスも致します。初回は無料(交通費のみご負担)で行っています。

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