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リビングの隣に襖や引き戸で仕切れる和室があると、便利で開放感も生まれます。
リビングの隣に和室を設けるケースは特にマンションで多く見られると思います。これだけよく見られる間取りなので「和室はリビングの隣につくるもの」と思われる人もいるかもしれませんが、リビング横に和室は無くても良いですし、独立した和室も落ち着く空間になって良いのです。
和室はリビングと続き間で作るべき!?という質問を頂きましたので、リビング横和室のメリットデメリットやみゆう設計室の事例について紹介します。あなたの家で、和室をどのように作ったら良いか、考えるヒントにしてみてくださいね!
リビングと和室を続き間で一体に使うメリット
まずはリビング横に和室を続き間にしたメリットについて考えてみます。
リビングと一体空間で和室を多目的に使える
和室を設けることで1室をカウントできますし、来客用の寝室にもできます。小さいお子さんがいる家はお昼寝をしたりおもちゃで遊んだり、また寝室としても使えます。
畳の上ならそのままごろんと寝られますし、ソファや椅子などの家具も置かなくても良いので、空間を広く使えます。
襖などでリビングと仕切ることが可能で、多目的に使える「可変性」がリビングと続き間の和室の最大のメリットだと思います。
リビングと和室を続き間にすると空間に広がりがうまれる
リビング横に和室を設けると、扉(主に襖)を開ければリビングと和室を一体に使えます。リビングのソファでゆっくり過ごしている横でお子さんが遊んだり昼寝したりしている様子が見られますし、配置によっては和室からもリビングのテレビが見えるでしょう。
特にコンパクトなリビングダイニングの場合は隣接して和室があることで空間に広がりを感じ、「抜け感」や「開放感」が生まれます。
リビング横の和室が適している家
ごろんと横になりたいけれどソファは一人しか横になれないし、床に座りたいけれどリビングの床に座るのは抵抗ある、という人もいますね。そういう方には確かにリビング横の和室は最適です。
お子さんのお着換えをしたり、おむつ替えをするのも畳の部屋は便利です。
来客用、もしくは子どもが昼寝したり遊んだりできる和室が欲しくて、かつ、リビングを少し広く見せたい、リビングと一体に使いたいという家にはリビング横の和室は適しているでしょう。
逆に客間として使いたい、来客用の寝室として使いたい、という場合はリビングと和室を隣り合わせにしなくても良いのです。何のために、誰のために、いつ使うために和室が必要なのか。それ次第で和室の適した場所は変わります。
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リビングと和室を続き間にするデメリット
とても便利なリビング横の和室ですが、続き間にするデメリットもあります。
和の設えが洋室のリビングに馴染まないこともある
和室とリビングを続き間にする一番のデメリットは、リビングのインテリアに畳や襖がインテリア的になじまないことがあることです。
リビングの壁紙と合わせた戸襖を使う家もありますが、中途半端に洋風にすると和室のインテリアも中途半端になります。逆にリビング側を和モダンにしたり、襖をスタイリッシュにしたりして、和室とのつながりを演出すると良いと思います。
引き戸や襖があることで別空間に見える事がある
間仕切り戸や襖を設けて仕切ることができるのがリビング続き間のメリットですが、襖や間仕切り戸があることで圧迫感を感じたり別空間だと感じて開放感を感じにくくなったりすることもあります。
扉は高さがあると歪みが起きることがあるので、天井までの高さで間仕切り戸を設けないことも多いです。扉の上に垂れ壁があるだけでも別空間だと感じることもあるでしょう。
和室の使用用途によりますが、極力軽やかにリビングと繋がるように、アルミフレームの扉を使ったこともあります。
和室をリビング続き間にしないほうがよい家
和室とリビングを続き間にしないほうが良い家もあります。来客が多くて客間として使うケースが多い場合。あとは状況にもよりますが将来的に子ども部屋にしようと思っている場合。
また、リビングを和の雰囲気にしたくない、というインテリアにこだわりのある人も避けたほうが良いでしょう。
和室は何のために必要?その目的次第で必要な和室は変わる
和室は独立させた方が良いか、リビングと続き間にしたほうが良いか、という間取りの検討の前にまずは「何のために和室が必要か」ということを考えてみましょう。和室が良いのか、畳スペースがあれば良いのか。ごろんと横になりたいから畳スペースが欲しいのか、来客を迎えたり泊まってもらったりできる部屋にしたいのか。
目的によって適した和室の場所も広さも変わってきます。
二人泊まれる部屋にしたければ少なくても4畳半は必要になります。座卓を置いて複数人で座る時は4畳半~6帖は必要になります。子どもが昼寝したり遊んだりする程度であれば3~4帖の畳スペースでも良いのです。
その違いを見極めることも大事ですね!
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将来的に広いリビングにリノベーションしてもいい
マンションや建売住宅のリノベーションで和室を撤去してリビングと同じ洋室にするケースも増えました。和室は必要ない、広いリビングダイニングでゆったり過ごしたい、という人は元から和室を作らないというのもひとつの方法ですし、将来的にリノベーションで和室を撤去しても良いのです。
その時はリビングと床を同じにするためにリビング側も床の貼り替えをします。床暖房も撤去することが多いので、そろそろ床が劣化しているので張替えたい、床暖房を新規に入れたい、という家には和室とリビングを一体化するのも一つの方法かと思います。
小上がりの畳スペースも人気
最近はワンステップ上がって腰を掛けられる、小上がりの畳スペースが欲しい、という要望も増えています。和室と言うよりはそこでごろんと横になるソファ的な使い方をしたい人が多い気がします。
小上がりの畳スペースに限らず、畳スペースでごろんとしたいという人はリビングの一角に置き畳を置いたり、小上がり畳ユニットを使うのも良いと思います。
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和室事例紹介
独立した和室の事例
玄関横に6帖の和室を設けた事例。来客が多く、泊まりのことも多いのでLDKと離れた落ち着いた和室があるのがとても良かったと喜ばれました。
主寝室を畳敷にした事例です。洋室でも馴染むようなインテリアにしています。
玄関横に和室を設けた事例です。来客用の部屋として設けたのでリビングダイニングに入らずにお客さまを招くことが可能です。独立した和室ですが、和のテイストをあまり出したくないというご要望で、扉も押入扉も全てシナフラッシュ扉にしました。
和室とリビングを続き間にした事例
リビング横の和室をリフォームした事例です。良い場所にあるのにも関わらず、うまく使えていなくて荷物部屋になっていた和室の畳を入れ替え、造り付けのデスクを設けました。
襖を紫と花柄の2色使いにして、この部屋にいるとワクワクするような、そんな趣味部屋になりました。
襖紙にウィリアムモリスの壁紙(リリカラ・ライセンスコレクション)を使用しました。和モダンな雰囲気にも合うので洋室側のアクセントに、また和室とのつながりをスムーズにしました。
和室をなくしてリビングを広くリノベーションした事例
「街角の家」はリノベーションで和室をリビングと同じ仕様に作り替えました。畳があることで部屋が分断されていて、リビングが狭く感じられていたからです。もともと和室があった場所にファミリーデスクを設け、窓際には庭が見える囲われたスペースがあり、マッサージチェアを置いてリラックスできるようにしてあります。
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まとめ:和室とリビングを続き間にするか否か迷ったら・・・
- リビング横に和室があるのはとても便利でリビング空間に広がりも持たせる
- リビングに和のテイストを入れたくない人には不向き
- 和室を何のために設けたいのか、その目的や使用方法について再考しよう
- 部屋としての和室が欲しいのか、畳空間が欲しいのか、考えてみよう
- 今和室が必要なのか、将来的に必要なのか考えてみよう
- 子どもが小さいうちは和室にしておいて、将来リフォームで洋室に変えることも可能
私は畳空間が大好きです。畳の上でごろんと横になるのは気持ち良いですよね!だからこそ、和室や畳スペースを作るのであれば中途半端な空間ではなくお気に入り空間にしたいと思っています。ぜひ、あなたのお気に入りの畳空間を作って下さいね!