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木目が美しくて飽きのこない、ナラ、オークの無垢フローリングはとても人気があります。無垢の床材は一枚板を床材に加工したもの。表面に薄くスライスした木やシートを貼った「複合フローリング(積層フローリング、合板フローリングともいう)」とは異なり、木を切り出した板なので芯まで本物の木の床板です。
今回はナラ・オークの無垢床材の特徴と、実際に施工した事例を紹介します。
ナラ、オークの無垢床材の特徴
ナラ(楢)は「ブナ科、コナラ属」の落葉性の広葉樹の総称。英語名がオーク(oak)です。
ナラというと国産のミズナラや北米のホワイトオークなど。産地や種類によって色調や木目は若干異なります。
乾燥材は耐久性がありますし、木目は美しく、飽きの来ない色味なのでとても人気のある床材です。密度が高くて重い、硬い木なので比較的傷がつきにくいこともあり、ナラのフローリングは無垢床材として人気があります。
針葉樹の杉などは木に空気を含み比重が軽いので熱伝導率が低く、足触りがあたたかいと感じるのですが、ナラはそれに比べて密度が高くて空気をあまり含まないので、床が冷たいと感じる人もいるかと思います。
材料の長さや幅、木目によって価格は変わりますが、ナラ無垢フローリングは他の広葉樹無垢床材よりはコストを抑えられることが多いです。
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グレーの壁とナラ無垢床材を使った北欧風のリビング
まずはリビングにナラ無垢フローリングを使った事例を紹介します。グレーの壁紙で落ち着いた雰囲気のリビングです。ドアとテレビ台のカウンターはタモ、テレビ台の扉にはシナの木を使っています。
白で素材感のあるレースカーテンが効いていて、北欧風の落ち着いたリビングになりました。カーテンをあければ庭の緑を楽しむことができます。このナラ無垢フローリングはウレタン塗装済の床材を選びました。
庭を愉しむ!グレーインテリアの北欧風リビング天井も板張り、火打ち梁が見えるダイニング
森の景色を楽しめるダイニングです。ダイニングの奥にはウッドデッキがあり、ウッドデッキで食事をとることも。この床がナラ無垢フローリングですが、天井は杉板を張っています。火打ち梁を見せて、勾配天井にしているのがこのダイニングの特徴です。
ダイニングセットもオーク材だと思われます。ダイニングテーブルの奥にはコンクリートブロックを積み上げた腰壁を設けました。こちらも北欧をイメージする落ち着くダイニングですね。
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子ども部屋にも心地よいナラ無垢フローリング
ナラ材は比較的傷がつきにくい無垢床なので子ども部屋でも安心ですね。グレーの質感のある壁紙をアクセントに使用した子ども部屋です。
梁を境に2つに分けられる子ども部屋でもナラ無垢フローリングを使用しました。マットな白の壁紙を使用した部屋なので、木目がとてもきれいに見えますね。この床は無塗装品を利用し、入居前にご家族でオイル塗をしました。
梁を境に二つの部屋に分けられるリビング横の子ども部屋北欧のようなブリックタイル壁のある高天井のリビング
床はナラ無垢フローリング、天井と一部の壁に杉板、木製窓、ブリックタイルのある森を眺めるリビングです。ベンチに腰掛けるとちょうど森が見える高さになっています。
木を多用しているように見えますが、ブリックタイルのアクセントと白い壁のバランスによって、木を使っている部分を引き立てています。
北欧の家のような、森を眺める高天井のリビングいえづくりレシピをプレゼント!
ナラの無垢フローリングを選ぶときに確認しましょう
- ナラ無垢フローリングは密度が高く、重くて硬めの床材。
- 比較的傷がつきにくい。
- 木目がきれいで、飽きのこない色味(濃さが中間色)。
- 杉板などに比べると熱伝導率は高いのでひんやりと感じるかも。
- 表面の塗装によってメンテナンスの仕方は変わります。木の良さを活かすならオイル塗装がおすすめ。
- 無垢床材なので木の伸縮、動きがあります。
- 無垢床材の特性を理解して採用しましょう
比較的扱いやすく、木目もきれいなナラフローリング。ナラは家具の扉仕上げにも向いています。無垢の木はメンテナンスが必要ですが、傷や収縮なども「味がある!」と感じて手をかけることを楽しんでもらえる方には本当にオススメです。
この記事で紹介したみゆう設計室の設計事例