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「モノを持たない」を目指して断捨離をする、物を減らすために処分する、という話をよく聞きます。本当に必要なもの以外は「買わない」暮らしができる家であれば、「捨てる」という努力をしなくても済むのではないかなと思っています。
みゆう設計室では「どこに何がある(収納している)かわかる家」を設計しています。特に日常よく使うものは使う場所の近くに、季節外の物やあまり使わない物は納戸等に、余分なストックを持たずに済む収納計画をします。今持っているものを把握できれば無駄買いが減るので、余分なものを持たない、シンプルライフを実践できますね!
ストックしているものが把握できる収納
何をストックしているか分からないことが無駄買いの一番の原因。それを避けるには、一目で見て何があるかわかる収納を作りましょう。
事例1)棚の奥行が浅いパントリー
「森を望む家」のパントリーには奥行の浅い棚をたくさん設けています。奥行が深いと奥に入っているものが見えなくなり、重複して物を買ってしまうこともありますが、これだけ一目で見えたらストックが無くなったものもすぐに分かりますね。
パントリーなどの棚は収納ボックスや書類用ボックスに合わせて30cm程度にすることが多いのですが、右側の棚は奥行をさらに浅くして細かい食品ストックも一目で見えるようにしてあります。
事例2)棚を使い分けられる土間収納
「インナーテラスのある家」の土間収納は靴だけでなくこの家の季節外家電なども置ける収納空間です。靴を置ける奥行の収納を右側に設けたのですが、左側は棚2枚分の奥行にしました。
この収納は将来的な家族の生活スタイルの変化、物の種類の変化にも対応できるように計画してあります。冬場はコートをかけられるようにハンガーパイプも設けてあります。
基本の棚板の奥行は30cmで幅も共通。浅い奥行の棚を2枚並べると深い奥行60cmぴったりになります。奥の収納だけ外して、スキー板や物干し竿などの長いものを収納することも可能です。季節や、家族の生活スタイルの変化により自由度を高くして、その時に片付けやすい収納に変えられます。どんな使い方をしても一目で見て分かる収納なのです。
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家の入口や頻繁に出入りする場所に「よく見える」収納を作る
家の入口近く、または頻繁に出入りする場所に収納があるとまめにストックの確認ができます。買い物に行く前に確認もしやすいですね。
人が出入りしない部屋に物を置くと、ストックの確認を「わざわざ」しなければなりませんが、入り口近くであると頻繁に通るのでチェックしやすいです。頻繁に通るので出入りしない部屋より整理して片付けるようになります。
その収納が「大切なもの」と「無いと困る物のストック」だけになればきっと無駄買いが減るはず。家の入口に見やすい収納を設けたら、不要なものを持たなくて済むと思います。
事例3)玄関前収納にストック品を収納
「本棚に登れる家」は玄関前にコートやカバン類、通販や生協で買ったもののストック、調味料ボトルやトイレットペーパー等のストック品、外出用持ち物を入れる収納をつくりました。キッチンには今使う食品だけをストックするので、この収納棚で在庫管理ができます。在庫管理棚があると一目で分かり、重複して物を買わなくて済むので良いですね。
事例4)玄関収納と隣り合うパントリー
「都会の小さな森の家」のキッチンの奥にはパントリーがあります。パントリーの奥は玄関収納。帰宅してバッグやコートを玄関収納に置き、隣にある手洗いで手を洗い、買い物したものはこのパントリーに収納できます。
こちらも一目で在庫管理ができますし、頻繁に通る場所なのでまめにチェックができて無駄買いを避けられます。ここに収納が集中しているので、リビングダイニングに余分な物を置かずに済んですっきりしています。
収納ゾーンを集中させて、過ごす場所はすっきり!
リビングダイニングなどのいつも過ごす場所には、日常使う物だけを近くに収納すると片付けやすい家になります。それに対して、季節外のもの、あまり使わないものは納戸やロフトに余分なストックが無いように収納するのがベストです。
事例5)収納ゾーンとリラックスゾーンを明確に分ける
「森を望む家」は基本的にオープン収納の家です。家族全員が物の場所を把握し、自分で取り出して片付けができるようにするためで、まさに家族で家事をシェアしている家です。棚の奥行も浅めにして、前後に重ねて奥に何があるか分からない、ということは避けています。
そのため、収納ゾーンとリラックスゾーンを明確に分けました。ダイニングやリビングにはオープン収納を設けずに、近接した場所に必要な物を収納できる収納部屋を作っています。キッチン横にはパントリー、個室横には納戸兼書庫、洗面所横にはファミリークローゼットがあります。リビングはとてもリラックスできる空間になりました。
事例6)高さをいかした納戸の収納
納戸にありがちなのが、段ボールや衣類収納ケースをとりあえず積み重ねている状態。どこに何があるかわからず、ひとつ段ボールを動かさないと目的の段ボールにたどり着けない家も多くあります。納戸なのでそれでも良いのですが、無駄買いを避けるためには縦方向に一目で分かるように収納するのがおすすめ。
「リビング壁面収納を設けた家」の納戸にはアルミフレームの半透明の扉内に季節外の物、あまり使わないもの、またお子さんの衣類を収納できるようにしてあります。高い位置には段ボールで季節外の物、低い位置にお子さんの衣類をお子さんが取り出しやすいように置けるのです。扉があるので地震が起きても落下することは無く、納戸自体もすっきりしていますね。
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まとめ:分かりやすくストックできる収納を作ろう
断捨離として捨てるより、必要な物がどこにあるか把握できる暮らしは安心できますね。全く物を持たない暮らしではなく、必要な物を必要なだけ持てる暮らしでシンプルライフを!
- ストックしているものが把握できる収納を作る
- 頻繁に出入りする場所に「よく見える」収納を作る
- 必要な物を必要なだけ持てる暮らしで安心シンプルライフ!
収納はとりあえずたくさんあれば良いと思う人もいますが、奥行が深い収納に何が入っているかわからなくて使いにくいという悩みもよく聞きます。収納するものに合わせたちょうどよいスペースで、どこになにがあるのか分かりやすい収納を作りましょう!
この記事で紹介したみゆう設計室の設計事例