男性が料理をしたくなるキッチン~家事シェアできる家をつくる

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男性が料理をしたくなるキッチ

「コラベルがある暮らし」の住宅リフォームは、奥様の家事の仕方に合わせて料理・片付けしやすいキッチンをデザインしたのですが、1年後に奥様から「夫を含めた男性陣がお料理をしたくなるキッチンであることが意外な利点でした!」と感想を頂きました。

キッチンを計画する上で奥様と一緒に考えることが多いのですが、完成したキッチンで「家族がお料理、片付けを手伝ってくれるようになる」傾向があります。頑張らずに家族で家事をシェアできますね!今回は実際に男性も楽しんで料理、片付けができるキッチンとはどのようなものなのかご紹介します。

ライフルホームズはじめての家づくりノート

男性が料理をしたくなるキッチンのポイント

男性が料理をしたくなるキッチンのポイント
男性が料理をしたくなるキッチンのポイント
  • 何がどこに収納されているか明確な事
  • 道具が使いやすいこと
  • 無駄な動きをしなくて良いこと

男性が料理をしたくなるキッチンの要素をあげてみました。

女性の場合は使いにくくても必要に迫られて料理をする方が多いです。しかし、男性の場合は使いやすければ料理をして、収納しやすければ片付ける傾向があると思います。特に「ここに片付けて!」と注意をされるからと片付けをしないという男性、お子さんは多いのではないでしょうか。

1)オーブンが使いやすい

キッチン計画は奥様中心に行いながらも、ご主人の好みの機器を入れることがよくあります。この「機器の使いやすさ」が家事をシェアできるポイントです。

オーブンは使いやすい場所に置かれますが、付属品のオーブントレイはどこに置いていますか?オーブントレイを片付けると、その上にお盆や大皿、焼き菓子の型など置いてしまい、取り出しにくい状態になっている家は多いです。それは大きくて平たいトレイや皿は重ねて収納する傾向があるからです。

オーブンの付属品を近くに取り出しやすく収納すると、オーブンの機能を活かした料理を楽しめます。

この家ではオーブンレンジの上にオーブントレイ用のオープン収納を設けました。取り出しにくい場所に置かれがちなオーブントレイの定位置がオーブンのすぐ上にあることで、オーブンの使用頻度があがったそうです。

みゆう建築士
みゆう建築士

機器を使いやすくすることで料理の幅が広がるので、誰でも料理を楽しめるようになります!特に機器好きな男性は多いので、便利な機器を使えるように環境を整えることも大事なのです。

使う場所の近くにお鍋を収納、出し入れしやすい

ソフトクローズ機能で重いお鍋も楽に収納できるキッチン引出
重いお鍋も楽に収納できるキッチン引出し

キッチンガスコンロ下の引き出し収納はコンロで使うもの、お鍋、フライパンなどが全て収納されています。ル・クルーゼなどの重いホーロー鍋は置き場所に悩みますが、この内引出しは重いものを入れても出し入れがスムーズにできます。重いお鍋をスムーズに出し入れできる、ということは想定以上の満足度だったとのこと。

コンロで使うものが、コンロの下に楽に取り出せるように収納してある。無駄な動きをしなくて済むので、ご主人も気軽にスープやパスタを作れるようです。

ひと目で物の場所がわかり、片付ける場所が決まっている

大容量のキッチン背面収納
何がどこにあるかすぐに分かるキッチン背面収納

全ての引き出しが比較的浅めで、重ねるのは同じ器のみ。ひと目で物の場所・片付ける場所が分かるので料理の準備も片付けも苦になりません。サイズに合っていること、定位置があること、無駄が無いことが大事です。

「何がどこにあるかすぐわかる」ということは家族で家事をシェアするにはとても大事なポイント。

子どもに料理をしてもらうときも同じです。自分以外の人に、家事、片付けをしてもらうためには 「取り出しやすく、使いやすく、片付けやすい」が大前提となります。

使う時に使う場所に移動できる調味料用ワゴン

調味料用のキッチンワゴン
調味料用のキッチンワゴン

キッチン背面収納には、調味料を入れるワゴンを作りました。このワゴンの魅力は使う時に使う場所に移動できること。このワゴンがあればコンロの横でも、オーブンの横でも、シンクの横でも作業している場所の隣にワゴンを移動して、使ったらすぐに調味料をワゴンに片付けられる「作業が少なくて済む」便利な収納なのです。

その分キッチン側の収納はお鍋やフライパン、キッチンツールの収納に限定しています。下部にはお醤油やオイルなどのボトル類も全て収納できます。

シンプルなボトルですべて揃えない

上に小さいボトルの調味料、下に醤油などのボトルが入る調味料ワゴン
白いボトルで揃え過ぎない

この調味料ワゴンに載せたボトル類、本当は奥様もっとシンプルなボトルで揃えたかったのですが、ご主人が使いやすいようにラベルも全て日本語にしています。 色でその中身が理解できる調味料に関しては、ボトルを入れ替えをせずにそのまま置いています。

確かにこれ、わかる!!と思いました。女性は同じボトルや同じケースに揃えるのが好きですが、男性も子どもも、同じ色の容器だとすぐに判別できなくて使いにくいのかもしれません。(そういえば、我が家もシャンプー・リンスのボトルを同じにしたら、クレームが出ます)

性格にもよるのでしょうが、これがこのご夫婦のライフスタイルに合ったキッチン。ご主人が自然にお料理をするようになった、なんて素敵じゃないですか!! お互いの思いやりが見える、暮らしをかたちにしたキッチンですね!

ご主人が積極的に家事をするようになる家

何が収納されているかすぐわかるキッチン収納
何が収納されているかすぐわかるキッチン収納

家づくりに積極的になって下さったご主人は、それ以外の家事も家づくり前より積極的にやってくれる傾向があります。もともと家事分担しているご夫婦でも担当している家事が楽になるので、より協力しやすくなると思います。現に「この家だから主人がワンオペ家事育児できる」と言われた奥様がいました。

どこに何があるのかすぐわかる家だと家事代行サービスや身内に家事を手伝ってもらうときにも依頼しやすくなります。自分だけが家事をしやすい家にするのではなく、家族みんなで家事を楽しめる家にしておくと良いですね!

まとめ:家事をシェアできるキッチンとは

男性や子どもも料理や片付けに参加してくれるキッチンとは!!

まとめ
  • 道具や食材を簡単に取り出せて片付けられるキッチン
  • 機器や道具が使いやすいこと
  • 使いやすく工夫したキッチンだと、男性も子どもも料理を楽しめる
みゆう建築士
みゆう建築士

今回はキッチンの事例で紹介しましたが、洗濯や掃除などの家事においても「取り出しやすく、使いやすく、片付けやすい」家にしておくと家事が苦痛にならないので家族でシェアしやすくなります。家事負担を減らして、少しでも家でリラックスできる時間を増やしたいですね!

この記事で紹介したみゆう設計室の設計事例

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