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間取り相談を始めてから数年がたちました。たくさんのアドバイスを重ねていくうちに「間取り相談を始めたから分かったこと」がありました。最初は思いつきで始めた企画でしたが、思ったよりも要望が多く、設計の時間に負担のないような仕組みを整えて今に至ります。
今日は、間取り相談を始めて気づいたこと、無料相談をやめた理由、そして今の間取り相談の仕組みについて書こうと思います。
間取り相談を始めた背景
2018年にSNSの声掛けからスタートさせた間取り相談。最初は間取り相談を仕事にしたいと思っていたわけではありませんでした。しかし、間取り相談を始めてみると、相談者さんから「救われた」「道筋が見えた」「困っている人たちにもっと知ってもらいたい」などと言われるようになり、お役に立てるのならばと思い間取り相談の仕組みを整えることになりました。
わたしが間取り相談を始めようと思ったのには二つの理由がありました。
家事ラクな間取りを実際に見たいという声
みゆう設計室では実際に設計した家の間取りは公開していませんでした。
ところが具体的な家事ラクな間取りを知りたいという声も多く、架空の事例で間取りを作成しようかと思うにも、架空の間取りだとリアリティがないので私のやる気が出ないことが問題でした。
実際の敷地条件や要望などがあれば間取りを作れるのですが、それをどのように得られるかなと考えていたところ・・・
SNSで見られる「間取り迷子」の声
SNSで「間取り迷子」だという人がたくさんいることに気づきました。間取り迷子たちはなぜ間取りに迷っているのだろうか、具体的にどんな間取りで迷っているのだろうかとても気になりました。
ふと思い立ってツイッターで「間取りアドバイスをしようかな」とつぶやいてみました。
今思いついた企画で、無料間取りラフプランアドバイスをしようかなと。相談の間にささっとラフで間取りを描きます。新築もリノベーションもOK。どういう受付の仕方にしようかな。詳細決めてないので受けてみたいという方はご連絡を!
— みゆう♦️ママ建築士 (@Miyu_d) May 29, 2018
この投稿にすぐにお返事を頂き、最初の間取りアドバイスを行うことになりました。当初は無料でのご相談だったので、メールやDMでのやりとりで悩みを伺い、それにお答えした間取りをお見せするやり方にしていました。
間取り相談のきっかけ
無料プラン相談で間取り迷子に感動と革命が起きる!一連のアドバイスをご紹介反響を受けて間取り相談を始めてみることに
みゆう設計室の「家事ラクな間取りを作成したい」という思いと「間取りに悩む人たちの声をききたい」という二つのきっかけからはじめた間取り相談。
無料でアドバイスをする代わりに、ご提案した間取りをWEB上で公開させて頂く、ということで私が考えていた「WEB上で公開できる間取りを作成する」という問題もクリアになりました。
1か月で3組まで(ある時期からは1組まで)、急ぎの提案は不可と限定していたのにも関わらず、すぐに枠が埋まってしまってお待たせしてしまったご相談もありました。
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今まで知らなかったたくさんの家づくりの悩み
間取り相談を始めてみると、今まで知らなかった家づくりの悩みをたくさん伺うようになりました。
どんな間取りが好きなのか分からない。
間取りを改善すればするほど、自分たちの望む間取りから離れていく。
もう今週中に決めないといけないのに、自分たちにどんな家が合うのかまだ分からない、という人もいました。
家事ラクな間取りかどうかチェックしてほしい、納得のいかない部分を改善する方法を知りたいという人も多いのですが、根本的に自分たちに合う間取りなのかどうかが分からないという人が意外と多いことが印象的でした。
みゆう設計室では感じなかった家づくりの悩み
みゆう設計室ではどんな家にしたいのかヒアリングに時間をかけていることもあり、納得がいかない、という声を聴くことがあまりありません。しっくりこないと思うことを整えて、少しずつ暮らしにぴったり合う間取りを作り上げているからだと思います。
そのため、みゆう設計室の家づくりでは聞いたことのない家づくりの悩みをたくさん聞くことができました。
無料間取り相談を終了した理由
1年ほど無料間取り相談を行ったのちに、無料間取り相談を終了することにしました。その理由はほとんどの相談者さんが「急ぎで間取りを作ってほしい」と言い、有料相談を希望する人ばかりになってきたからです。
そもそも間取り相談を行ってほしい方は、設計に時間がかけられない状況が多いので、すぐに間取りが決められないと困るのですよね。
本気でヒアリングリストに答えてほしい
あとは有料相談と無料相談両方を行っていると、やはり有料相談の方が本気でヒアリングリストに答える人が多いことも分かりました。無料であるとそこまで力をいれる必要を感じないのかもしれませんね。私の場合、その人の暮らし方や家事の仕方に合う間取りを作りたいのですが、そのための条件や要望が中途半端だと提案する間取りもあいまいになってしまうのがとても嫌だったのです。
無料相談はやっていませんか?という質問がたまに届くのですが、無料相談を行うことで相談者さんの本気度が下がることを避けたいので、今のところは再開する予定はありません。
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間取り相談を続けていくための仕組みづくり
全ての間取り相談を有料にするときに、自分の設計の仕事に支障がない範囲で行うために間取り相談を続けていく仕組みづくりをしました。
- 相談は全て実際に顔を見て(対面、オンライン相談)お話しする
- 1件に対応する時間を限定する
- 提示された条件のみで間取りを作成する
- 相談時間内にできる限り悩みを改善してもらう
相談は全て顔を見てお話しする
無料間取り相談を行っていた時にやりとりをメールのみで行っていて、要望が読み取れないと思った内容に何回もメールで質問することがありました。これが意外と時間をとってしまうこと、またメールの文章ではお互いが微妙なニュアンスをつかめないことがありました。
そこでオンライン相談、もしくは対面相談を1~2時間必ず行うことにしました。
メールだけのやりとりよりも手間がかかっているように思われますが、実際に顔を見てお話しする方がきちんとヒアリングができます。やはり話している間にその人なりの表現で伝えてくれたり、文字では伝えにくいことも話してくれたりします。ヒアリングは実際に顔を見てお話しすることが大事なんだなと実感しました。
時間を限定する
オンライン相談を1~2時間として要望を掘り下げる時間を限定したので、何度も繰り返しヒアリングをする必要がなくなりました。また、ある程度依頼しやすい相談料の設定にしているため、ご提案作業に時間をかけすぎないようにしています。
基本的に午前中のオンライン相談で、当日中の間取りのお渡しを目標にしています。丸一日をその相談者さんのために空ける、と決めたので他業務との調整がしやすくなりました。
提示された条件のみで間取りを作成する
土地の情報や、近隣住戸の情報、ヒアリングリストの回答など、情報が多いほど要望に近い間取りを作れるのですが、情報が不足しても可能な限りは間取りのご提案をするようにしています。ヒアリングリストの回答で不足しているなと感じた点はオンライン相談の際に聞き取りますし、気になる点、伝えたい点に関してもお話ししてもらうようにしています。
ほとんどの方がオンライン相談の際に全て話せた!と言われるのですが、それでも間取りを見てから伝え忘れてた・・・という人もいます。間取りを見てから気づくこともありますね。納得のいく間取りにするために追加のご相談や長期のご相談にも依頼してくださることがあります。
相談時間内に悩みを解決してもらう
オンライン相談をするようになったので、間取り以外で気になっている家づくりの質問にも答えるようにしています。いろんな質問があり、私も勉強になることばかりです。
ほとんどの相談者さんが「モヤモヤが解消された!すっきりした!!」と言ってくれます。オンライン相談の際にはご提案間取りをお見せしているわけではないのですが、その時点で満足度がかなり高まっているというのも嬉しいです。
みなさんの質問を他の方にも役立てたい
間取り相談を始めてから、みゆう設計室のお客さまから、もしくはインテリア相談の相談者さんから聞くのとは少し異なる家づくりの質問をたくさん受けるようになりました。この質問を「いえづくりレシピ」の中でもっと書いていきたいなという思いが高まっています。
とりあえずはじめてみよう、という気持ちからスタートした間取り相談でしたが、「私だからできること」が明確になってきた気がします。公開できていない間取りや文章化できていない悩みの解決などがたくさんあるのですが、これも少しずつ発信していこうと思いますので楽しみにしていてくださいね。
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家事ラク間取りを紹介するだけではなく、家づくりに関連するアンケートや質問にもお答えしています。