住まいを私らしくカスタマイズ~北欧風インテリアを目指してDIYもチャレンジ!

わたしサイズの住まいと暮らしづくり~チアフルカフェ

HANSHIN女性応援プロジェクト「Cheerfull*Cafe(チアフルカフェ)」で掲載していた住まいコラムを集めました!

北欧の暮らしから学ぶ、私らしい住まいのカスタマイズ

北欧の暮らしから学ぶ、私らしい住まいのカスタマイズ

私は4年前の夏にフィンランドに行き、建築家、アルヴァアアルトの建物をめぐる旅をしました。

学生の頃にも冬のフィンランドに訪問しています。その2度の訪問から感じた「フィンランドの暮らしの魅力」について住まい講座などを開催しています。
北欧の国々は幸福度ランキングで上位を占めています。
その幸福度の高さは福祉の充実から生まれると言われています。この福祉の充実は日々の生活を満足度の高いものにしていますよね。おそらく幸福度の高さは「暮らし」や「住まい」への意識の高さからも生まれていると思います。
フィンランドの人たちは身近なもの・自然・場所に対して愛着を感じ、敬意を持たれていて、モノを選ぶときも丁寧に選びます。使わなくなったものもセカンドハンドとして次の人に使ってもらえるよう丁寧に扱います。

日本でもマリメッコやIKEA、ムーミンも人気で、北欧風のインテリアはとても人気があります。
北欧の暮らしのように愛着のある「暮らしをつくる」ために、自分らしい住まいのカスタマイズについて紹介したいと思います。

自分らしくカスタマイズした暮らしとは何か。

北欧の住まいはシンプルで心地良い

北欧の住まいはシンプルで心地良い。

そして、住まいの本質、暮らしの本質にしっかりと向き合った暮らしをしています。
夏と冬のフィンランド両方に滞在して気が付いたのは、何よりも太陽の恵みを欲しているということ。太陽の恵みを受ける夏の木々、草花の色鮮やかさ。湖や海や空の青。太陽の光のような照明。
つまり、彼らの生活の中で必要なものを丁寧にデザインし、丁寧に暮らしに取り入れるからシンプルで心地よいのですよね。カーテンも窓周りを演出するものとして柄や素材感を楽しみ、日を遮るのではなく透過させる生地を好んでいます。

写真のお住まいでは朝に入り込む日差しの暑さを軽減するために遮光カーテンをご希望。でも重厚な遮光カーテンの印象とは合わないふんわりとした印象のお住まいです。そこで柄のレースカーテンを遮光のプレーンシェードの手前に設けて、機能を満たした北欧風の窓演出にしました。

北欧の暮らし方はとっても素敵。でも、その暮らし自体を真似るのではなく、「暮らしの本質」と向き合うことを真似てみる。それが自分らしくカスタマイズした暮らしへの第一歩なのかなと思っています。

女性でもできるDIYを上手に住まいに取り入れて

女性でもできるDIYを上手に住まいに取り入れて

女性のDIYが大ブーム。おしゃれなインテリアを自分で作る女性も増えています。
DIYの魅力は、自分の暮らしにぴったり合ったものを、自分で作る楽しさ。
でも、ひとつ間違えると野暮ったくて、使いにくいものになることもあります。

DIYで住まいをおしゃれな北欧風インテリアに変身させるためのコツは、

  • 全てを自分で作りこもうとしない
  • やりすぎと思い込みに注意
  • 何の目的があってするのか、というのを明確に

自分の暮らしに合うものを作るはずだったのに使い勝手が悪かったり、作りが悪かったり。自分でできる範囲と職人さんやデザイナーに任せる範囲のバランスをとることも大事です。

北欧風のインテリアにするためには、壁のセルフペイントをするという方法があります。

わたしがDIYにお勧めしているのは、イギリスの塗料、Farrow&Ballペイント。
今はビニールクロスの上に塗ることが可能な塗料もたくさん販売されていますが、この塗料、発色がきれいで空間が上品に見えます。塗りムラが少ないので素人にも塗りやすく、においもしないので女性のDIYにはちょうど良いですね。

まずは凹凸や窓の少ないリビングの壁の一面などから試してみることをおすすめします。

「灯り」と「素材」を変えると北欧風の落ち着く空間に

「灯り」と「素材」を変えると北欧風の落ち着く空間に

シンプルな家具のみで飾り付けをしなくても、住まいをおしゃれな印象に変える方法があります。
それは「灯り」と「素材」を意識すること。

日本人の特に男性は青みのある照明、天井から部屋全体を明るく照らすシーリングライトを好みます。これがどうにも室内の隅々まで強く照らしてしまい、素材を「ハード」に見せてしまいます。

そして、照明の位置を低くする、灯りの色を変えるだけで空間の印象がぐっと変わります。

最近は間接照明や補助照明などを使う方も増えてきました。照明は使う場所で適切な明るさを確保する、という使い方ができるようになるとおしゃれなインテリアに変わります。
さらに壁をマットな印象に見せる塗料でペイントしたり、漆喰や板などの自然素材を使ったりして、壁に照明の灯りを照らすと、温かみのある北欧風なおしゃれな空間がうまれます。

特に夜眠る前は照明の明るさを減らして、体に「眠る」サインを送ってあげることで良い睡眠をとれるようになります。心地よくて、落ち着く空間はちょっとした工夫で作ることができますよ!

2016.04.01
HANSHIN女性応援WEB Cheer*full Cafe(チアフルカフェ)2016年4月掲載

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