HANSHIN女性応援プロジェクト「Cheerfull*Cafe(チアフルカフェ)」で掲載していた住まいコラムを集めました!
収納のしやすさは収納スペースの奥行次第で変わります。いくら収納面積が広くても、収納する物に合わない奥行であれば物がどこにあるか分かりにくくて片付けがしにくい収納になるのです。
今回は、新築やリフォームをする際に役立つ、収納の奥行の目安について紹介します。
ものを前後に重ねることの無い収納にしよう
片付けやすくて取り出しやすい収納にしたいなら、収納する物に合わせた奥行の収納にすると良いでしょう。
ものを前後に重ねて収納すると、前にあるものを動かさないと後ろに収納した物は取り出せません。季節外の物やあまり使わないものを奥に収納すれば良いだろう、と思いがちですが、奥に入って見えないものは「持っている物」として認識できないので、ずっと奥に入れたままのことも。
できることならあまり使わないものであっても「どこに何があるかわかる」収納にしておくと、無駄なものを所有しなくて済むでしょう。その部屋で何をどのように収納したいか考えると、適した奥行の収納が分かりますよ!
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布団を収納するなら90cm程度の奥行の押入れ
押入れの収納は壁芯で奥行が90cm程度(内寸で80cm程度)です。布団を収納するのには最適な奥行なのですが、押入れ収納がうまくいかなくて困る、という人も多いのではないでしょうか。
押入れ用の引出収納を使おうと思うと奥が深いものになります。たくさん入るというメリットはありますが、引き出しを手前まで引き出す手間はかかります。最近は来客用の布団などは保有せず、季節外の掛け布団のみ収納できればよいという人も増えているので、90cm程度の奥行の押入れは必要ない家もあります。
衣類をハンガーにかけるなら65cm程度の奥行のクローゼット
衣類をハンガーにかけるなら壁芯で65cm程度(内寸55cm程度)の奥行のクローゼットが適しています。クローゼット用の衣類収納ケースも市販のものがたくさんあるので下部に置いてあげると良いでしょう。
よく壁芯で90cm程度の奥行のクローゼットの間取りを見るのですが、衣類をハンガーにかける場合はハンガーにかけた衣類の前もしくは後ろに無駄なスペースができます。このスペースは収納として有効利用しにくいので、ハンガーに衣類をかける収納を作りたいときは奥行を深くしすぎないようにしましょう。
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かごなどを置く可動棚は奥行30~40cm
食品ストックするパントリーや、衣類などをカゴに入れて収納する場合は、使用する収納ケースやカゴのサイズに合わせて棚の奥行を決めるととても便利です。
ケースを縦に置くか横に置くかにもよりますが、奥行30~40cmの棚にしておくと良いでしょう。
ストック用の調味料や缶詰など、収納する物によっては20cm程度の棚にしたほうが前後に重ねて収納しなくて済むことがあります。どれくらいの奥行の棚にしたら良いか分からない・・・というときは実際に収納したい物の一部をテーブルの上に並べて、横から見た時に見やすい奥行を測ってみると良いと思います。
適切な奥行の収納を作って、片付けしやすい家にしよう
3パターンの収納の奥行について紹介しましたが、これ以外に本やおもちゃなどの収納も適した奥行があります。自分の家にどのようなものが多くあり、うまく片付かないと思う物は何かまずは考えてみて、その物に合わせた奥行の収納を作ると片付けがしやすくなりますよ。
これから家づくりをしよう、という方はぜひこのような収納しやすい家を計画してくださいね!片付けやすい収納のある家を作りたい、という方はぜひみゆう設計室にお声掛けください。
2021.08.02
HANSHIN女性応援WEB Cheer*full Cafe(チアフルカフェ)2021年8月掲載