自分時間を大切にできる空間~ちいさな心地良いヌックを作ろう

住まいは家族が時間と生活を共有する場所

家族が集う、家族の時間を一緒に楽しめる家、という要望が一番にあがることは多いです。

子どもと一緒に過ごせること、夫婦で仲良く過ごせること。 リビングダイニングなどの家族が一緒に過ごせる空間を充実させたい。 

でも、それって意外と「そういうもの」だと思い込んでいるだけかもしれません。
実は落ち着いてリラックスタイムを過ごしたい。
そんな心地よさを感じる小さな空間が今求められています。

リビングダイニングという家族共有空間が広くなった

今ではマンションや建売住宅の間取りも家族共有空間のリビング・ダイニング・キッチンが一体となったLDKが基本形です。

リビング・ダイニング・キッチン各部屋を設けるより、部屋を区切らなくなったことで面積が少なくても空間の広さを感じるようにもなりました。

家族が共に過ごす時間に重きを置くので、その場所に広さが必要になったともいえます。
ダイニングテーブルセットやソファセットなど、置く家具が多いという理由もあるでしょう。

昔はサザエさんの家のように、ちゃぶ台ひとつある畳の部屋で良かったのですから。

広々としたLDK

広々としたLDK

一体で広くなったLDKで逆にリラックスできない

でも、一体になって広くなったからLDKが心地良い、とは限りません。

「心地良い居場所がみつからない」というLDKの間取りもよくみられるのです。

収納の前、掃き出し窓の前は座っても心地よくありません。
部屋の入口の正面ライン(動線上)のスペースもリラックスできません。
居心地の良くないゾーンが空間を占めているリビングダイニングもあるのです。

他には家族との距離感が近すぎる、遠すぎることも。

さらにいつもいる場所だからこそ「子どもの物でリビングダイニングがごちゃごちゃする」と悩む人も多いですよね。

LDKの間取りに家族皆が過ごす「居心地の良いゾーン」を作ることも大事なのですが、特に大人が気持ちをリフレッシュするために、家族がいる空間の一部を利用した「ヌック」をつくるのもオススメです。

ヌックとは小さな心地よいスペースのこと

ヌックはスコットランドで生まれた言葉で、「心地よい小さな空間、隅っこ、少し隠れている場所」という意味の空間です。

広々とした空間では開放感を感じますが、そのような空間では家族や友人と共に過ごすと心地よいですね。

それに対してヌックはひとりでこじんまりと読書をするような空間。

もしくは、親しい人と近い距離で安心して話せるティータイムを過ごすような空間。 階段下でも、ちょっとした壁のへこみでも。 ちょっと囲われていることで、安心感を感じる空間ができますね。

少し囲われたベンチソファ

ブリックタイルの壁を背に、少し囲われたベンチソファ

ほんのちょっと一人の時間を楽しめる場所

「ヌック」を家族の共有空間を設けることで、ちょっとした読書、書き物、休憩、カフェタイムでリラックスできると思います。

また、ヌックで休憩している時は、子どもが過ごすゾーンの気配は分かるけれど、丸見えにならない位置に。

そこから見えるシーンは、リラックスできるように庭が見えたり、絵を飾っていたり、グリーンを置いたりすると良いでしょう。

「都会の小さな森の家」では、リビングのソファで家族全員がリラックスするのはスペース的に難しかったことから、ダイニングの一角に囲われた心地よいスペースをつくりました。

この空間が密かに家族皆のお気に入り空間になっているようです。

夏のダイニングのヌック

夏のダイニングのヌック

ヌックをつくるのが難しい場合は、一人掛けのソファを

小さな囲われた空間を設けるのが難しい場合は、一人掛けのソファをオススメします。

家事をはじめる前、もしくは家事を済ませた後に、そこに座って一杯のコーヒーを飲む。(もちろん、ワインやビールでも良いでしょう!!)

気持ちを切り替えたら、夜であれば気持ちよく眠れるでしょうし、家事をする前であればやる気も起きてくると思います。
家が片付いていないのであれば、一瞬だけ片付けていない家に背を向けて休憩し、リラックスして気持ちを切り替えてから片付ければいい。

(きっと片付いた後にそこで休憩したい!と思うはずですから!!)

インドアグリーン溢れるサロン

インドアグリーンと一人掛けのソファ

家族で過ごす空間だからこそ、リラックスできる場所をつくる

今、広いLDKに小屋を設けたり、小さなキッズコーナーを設けるケースもありますが、ちょっとこじんまりとしたワークスペースをつくって収納を集中させ、広い空間は片付いた状態を維持する、という方法もあります。

「昭和ガラスの家」の場合はLDKの隣に本の間を設けました。
本がたくさんある家だからこそ、リビングの近くに本があると嬉しいし、それがリビングから丸見えにならないともっと嬉しい。
さらに本の間の中にもデスクがあって、一人で過ごせる落ち着く場所になります。

つまり、家族のライフスタイルや空間の広さに応じて「リラックス場所」をつくれば良いのです!

ソファに腰かけることだけがリラックスではないのですよね!!

ただ広いリビングダイニングを望むのではなく、その空間にどのようなリラックスする居場所をつくるか。を考えてみてください。

リビングと隣り合う本の間

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