このブログは子育てをしながら主婦・母目線の家づくりをしている女性一級建築士が、間取り相談、住宅設計のプロセス、ワーキングマザーとしての暮らし、お仕事ツール、趣味・子育て、外部活動(ボランティア)などについて書くブログです。

子育てしながらの女性建築士としての働き方

フリーランス建築士からのスタート
子育てと仕事の両立
子育ての悩みが住まいの設計に活きる
好きな仕事を続ける

建築業界で働く女性は設計者も現場関係者も増えてはいますが、男性中心の社会であることは変わりありません。独身の頃は男性と同じように働く努力をしてきましたが、女性が子育てしながら働くのは難しい世界だなと感じていました。

子育てしながら女性が働くのが難しい社会。

だからこそ、働き方を「子育てしている女性だからできる」自分のペースに変え、その経験を元にして「悩める子育てファミリー」を助ける家をデザインしてきました。

みゆう設計室という建築士事務所を構えて14年。
フリーランスで仕事を始めたのはその3年前からなので、自分で仕事をはじめて17年になります。

みゆう設計室の集客はホームページからのお問合せが大半。
細々と、でも長く仕事を続けてきたのは仕事の依頼があったからであり、全てみゆう設計室のホームページで共感してくれた建築主の方々のおかげだと思っています。

私の働き方は、私だけの働き方かもしれませんが、クライアントに寄り添える設計者でいるためにマイペースで働く、その働き方について書きたいと思います。

建築士事務所を開設して14年の女性一級建築士「みゆう」が書いています!
高校生の年子兄妹の育児・家事と仕事の両立に奮闘してきました。
その悩みと経験を活かして、子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家を設計しています。

みゆう

フリーランスママ建築士としてのスタート

我が家は子どもが生まれた時点で身内も友達も近くにおらず、今では「ワンオペ育児」と言われるような子育てをしていました。
同じように建築の道に進んだ友人たちの中では比較的早くに子どもを授かったため、仕事で活躍していく友人たちを見ては、社会から取り残された気持ちに。子どもは可愛いし育児も楽しみたいけれど、同時に仕事もしたいという葛藤する日々を過ごしていました。

17年前、自宅で育児をしながら在宅ワークでスタート

在宅ワーク
幸いなことにご縁あって「設計図を外注でCADで描いてほしい」という依頼を頂き、仕事のブランクはあまりなく図面を描く仕事をスタートしました。

必要だったのはパソコン1台とA3で出力できるプリンターとメールを送れるネット環境。
今ならコンビニにPDFデータを持ち込めばA3プリントできますので、パソコンとネット環境さえあれば自宅で仕事がスタートできますね。

最初は赤ちゃんだった子どもたちが寝ている間に仕事をしていました。昼寝をしてほしいために日中公園でたくさん遊ばせていたのですが、息子は特に体力がある子だったので、昼寝の寝かしつけで一緒に寝落ちすることも。

在宅ワークでは保育園に入れられない!?待機児童となることが独立開業に繋がる

仕事をしている実績もできたので、年子兄妹の妹が1歳になるタイミングで一時保育を使い始め、同時に保育園入園の申込をしました。

しかし保育園入園激戦区だったため待機児童に。
当時の神戸市内保育園の入園の条件で、居宅内の仕事はかなり順位が低かったのです。
そのため、少しでも入園の優先順位を上げるために建築士事務所を構え開業届を出しました。

その前から仕事の依頼をしてくれていた先輩から「建築士事務所の看板はあげていたほうがいい」と言われていたのですが、子育て中で育児のサポートも無い状態で建築士事務所を構える勇気は無かったのです。

待機児童となったことは辛いことではありましたが、仕事で独り立ちする勇気をもらうチャンスだったのかもしれません。

一級建築士へのステップアップ~子育て中だからできたチャレンジ

保育園

その後、季節外れの開園の保育園に入園が決まります。
ただし自宅から電車で数駅のところにある保育園で、職場でもある自宅から保育園まで1日2往復する生活が始まりました。

子育ての不安を先生方に話せるようにもなり、子どもたちも友達ができて、少し育児が楽になったことを思い出します。

保育園に入園が決まってから、大きなチャレンジをしました。
それは、独身の頃からなかなか受からなかった一級建築士の試験に本気で取り組むことでした。

資格学校に通い、仕事と勉強と育児と家事と本気で頑張りましたね。
実技試験のために通っていた学校は終了時間が遅く、週に一度はお迎えが保育園で最後になることも。
保育園の先生方、資格学校の先生が配慮してくれ、何より子どもたちが応援してくれた効果もあって、その1年で一級建築士の資格を得ることができました。

子育てしながら勉強する(かつ仕事もする)なんてすごい、と当時言われましたが、それくらい子どもたちの存在はパワーになりました。
我慢させていることもあったので、何としても1年で決めたい、という気持ちが強かったからかもしれません。

育児と家事と両立するために、マイペースに働く

順調に子育てと仕事と両立をする流れができたように思えるかもしれませんが、実際は「子育てしているからできない!」と思うことばかりでした。

働いている私ができないと思っていたこと
  • 夜出かけること
  • 日曜日に外に出て仕事をすること
  • 子どもの発熱時に外に出て仕事をすること

当時はこれらができない=今までのように仕事ができない、と不安でした。
これを「できる」に変える方法はあります。
今はベビーシッターも病児保育など、子育てを支えてくれる施設や団体も増えましたが、
当時はそこまで育児の環境が整っていなかったので、私はこのような働き方を選びました。

私が選んだ働き方
  • 夜に出かけなければ行けない場に所属しない。
  • 自分とお客さまの都合で仕事をする。
  • 仕事のスケジュールを無理に詰め込まない。

子育てしながら好きなことを仕事にするために無理をしない

「できない」というマイナス要素は私の働き方の道筋になりました。
直接設計契約している建築主のお客さまを最優先するために、土日に打合せに入ってほしいという工務店・不動産会社さんの仕事の依頼はお断りしてきました。

仕事がひとつ終わる前に次の仕事の依頼がないと不安にはなりますが、きちんと建築主に向き合う仕事をしていれば喜んで頂ける実感を重ね、少しずつ自信を持てるようになってきました。

幸いなことに細々とでも仕事の依頼はあり「子育て中の建築士だからできないこと」が原因で仕事が無くなったことはありません。

たくさん仕事をしたい、というより、クライアントに満足してもらえる納得の行く仕事がしたい
その思いが伝わっているから良いお客さまとの出会いがあるのだと信じています。

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母だから自分で選択し責任を持ちフレキシブルに働く

子どもの安心

子育て中でも働きたい!子育て中だから働きたい!!

そうやって小さなお子さんを育てながら悩むママたちの姿をSNSでも見かけます。
本来「育児中だからできない」ことを理由にママたちが自分のチャレンジを諦める必要は無いのかもしれません。

ママたちが思うようにキャリアアップできない世の中に真っ向から戦いを挑むのも良いかもしれませんが、子育てしながら働くペースを自分でみつけるのも良いものです。母だから臨機応変に対応できる能力があり、それもきっと仕事にも役立つ能力だと思います。

自分のペースをみつけて働くこと。
変化を受け止めて、頑なにならずに働くこと。
そのかわりに受けた仕事は最後まで責任をもってやり遂げること

ちなみに子どもたちも成長しましたので、今では夜に出かけることも日曜日の仕事もしています。
逆に子どもが乳幼児の時にできて、子どもが成長した今できないこともあります。

それも「母だから選択する必要があり、母だから気づいたフレキシブルな働き方」なのでしょう。

自分のペースだからこそ、クライアント家族の暮らしに寄り添える

私が自分のペースでフレキシブルな働き方を選んだことは、お客さまのペースに合わせた家を設計することに繋がりました。

今間取り相談などの相談業務も行っていますが「〇日までに間取りを決めて契約をしないといけない」と焦って不安になるご相談がほとんど。
たくさんのスタッフを抱えた企業さんではそのような仕事をしないと経営上難しくなるのも分かります。

でもお客さまのペースに合わせることで、期間や仕様に制限されず、本当に自由な設計の注文住宅が建てられます。
自分たちで判断できる時間と気持ちの余裕を持つことで、満足度の高い家づくりができるのです。

また、工事に関わってくれる業者さんにも工期や費用に関して無理は言いません。
お客さまファーストだったとしても、作る人が幸せになれない家は幸せな家ではないと思っています。

建築主にも、作り手にも喜んでもらえる幸せな家を私は作りたいのです。

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母としての悩みや子育ての共感が仕事につながる

ブログを書き始めたのが開業した年なのでもう14年。
当時からの付き合いの方は驚かれるかもしれませんが年子兄妹は高校生になりました。
このブログにも過去のブログ記事をいくつか移行してきました。

最初はママ建築士としての仕事や暮らしを発信するために始めたものでしたが、そこで書き始めたことと、読んでくれているママたちの共感が仕事につながるようになった気がします。

ママ建築士だから感じた日々の疑問が役に立つ

建築設計を学び仕事にしてきたけれども、子どもが生まれてから家のデザインへの考え方が大きく変わりました。
子育てする上で収納や間取りがいかに重要なのかも感じました。

小さい子どもは何でも触りたがるし、短時間で料理をしないといけないし、そこは掃き出し窓だと危ない!ってことも。

学生の頃から一人暮らしをしていたので家事全般のことは分かっているつもりでしたが、そこに育児が入ると暮らしの目線が大きく変わります。

また、我が家も二人の子供の性格が全く異なりましたので、子どもによっても対応の仕方が変わりますよね!
家づくりも同じで、家事をする人の癖や習慣に使いやすさをプラスしたほうが良いことを知りました。

これらは全て子どもたちが教えてくれたことなのです。

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仕事以外の活動も全て自分の糧となる~ボランティア活動、サッカー観戦

多趣味なのですが、その時のブームもあり、以前は野球、フィギュアスケートなどに興味を持っていましたが、今は専らサッカー観戦です。
ヴィッセル神戸を応援し始めて、ゴール裏でも観戦するサポーターになりました。

アウェイ観戦のために旅をしたり、サッカーが好きなことがきっかけでバルセロナにいってしまったり、学生の頃から大好きだった旅にもつながった気がします。

里親支援団体へのチャリティのためのハンドメイドイベントに参加していた時期もありますし、神戸の暮らしを守るために、六甲山の木の手入れと活用を考えるプロジェクトにも参加しています。

サッカーも旅もボランティア活動も、そして好きな本や映画も、自分の糧になりますし、共感から仕事に繋がることもあります。

仕事以外のことに関わるバランスこそ、その時の仕事や子育ての状況にもよります。
無理をしない。そして最大限今できることを楽しむ。これも子育て中だから考えられたことですね!

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ママ建築士として14年書いてきたブログ

ブログを書いていて良かったことは、ママ建築士である私の言葉に共感してくれる人がいたこと。
家づくりの仕事を依頼して下さったお客さまだけではなく
他の女性建築士さんと知り合いになれたり、開催したイベントに会いに来てくれたり
不思議なことに、10年以上前からブログを見てくださっている方と出会い、友だちになったケースもあります。

古いブログは全く役に立たなそうなものもたくさんありますが(笑)
残しておきたい「思い」や「経験」は少しずつこのブログに移してこようと思っています。

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女性が設計するから頼みたい、と思われる仕事

建築を学んでいる時は誰も教えてくれなかったことは、育児や家事の負担を家で軽減できるということ。
こんなに大事なことが今までおろそかになっていたということなのですね。

私は自分がワーキングマザーとして色々悩んできたからこそ
働きながら子育てするママの悩みを活かした家をつくります。
育児と家事に疲れても、ほっと息抜きできる家をつくります。

ワーキングマザーは家事も育児も仕事も完璧な女性である必要は無くて
いろいろ手抜きをしても暮らしが成立する家をつくりたいのです。

そして、女性が設計するから頼みたい、と思われるような寄り添える設計者でありたいのです。

間取り相談やインテリア相談をする理由

私は設計の仕事とは別に、家づくりのセカンドオピニオンとしての間取り相談や
将来的なリフォームや家と暮らしの悩みにアドバイスするインテリア相談をしています。
その数、200件は超えています。

こんな仕事ができるのも、マイペースで仕事をしているからですね!
誰のために、というのが「工務店やハウスメーカーのために」とか「設計者のエゴのために」とかにはならず
「クライアントの満足のために」だから。

この家が大好き、この家が暮らしやすい、と思ってくれる人が増えれば良いのです。

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建築士になりたい女子学生からの進路相談

以前遠方の高校生から進路の相談にのってもらえますか?と突然お電話がありました。
自分の進学したい大学では、自分の思うような女性らしい建築の学びができないのではないのかと。

私は思うのです。学校では何を教えてもらえるか、ではなくて、何を学び取れるか。
好きなことをどんどん学び取ろうと思えば自分が何がしたいのか、何ができるのかが見えてくると思います。
それを仕事にするか否かは自分次第。

「女性らしい建築の学び」は暮らしの中にありました。
私は育児をしている中から住まいのあり方を学び続けています。
自分で経験したこと、他者の悩みをしっかりと受け止めた内容は、人に伝える時もリアリティがあります。

そして、子育てしながら建築の仕事で働きたいと思う女子学生さんへ。

少しずつ「女性建築士だから良い」と言われることも増えてきましたが決して女性だから良いのではないと思っています。
男性でもしっかり寄り添って暮らしを理解してくれる設計者はたくさんいます。
女性だから、母だからこそできる家づくりの仕事、ぜひ探してみてください。
もっと安心して家づくりができる人たちが増えるといいなと思っています。

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参考 主婦・母目線のいえづくり。実は男性、ご主人からの設計依頼が多い。いえづくりレシピ

母として自分らしく働くために~人と同じ働き方をする必要は無い

私はマイペースに自分にできる働き方を選んできましたが、それはひとつの方法であって、人と同じ働き方をする必要はありません。

与えられた仕事をすることは難しくないかもしれませんが、与えられた仕事はAIでもできるようになるかもしれません。

どちらが良いか、何が良いかなんて答えはありません。
自分にとって良いと思う仕事であればそれで良いのではないかなと。

好きな仕事を、好きなまま続けていくために、私は自分らしい働き方を選びました。これが最良の答えとは限りませんが、今は満足しています。

これから仕事を探していく子どもたちに伝えていけるのも、それだけなのではないかなと思っています。


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